『鬼滅の刃』は、漫画家・吾峠呼世晴先生による人気作品です。
ストーリーは、鬼にされた妹・禰豆子を救うために、鬼と戦う少年・竈門炭治郎を主人公としたバトルアクションとなっております。
2019年よりテレビアニメ化もされており、2023年4月には「刀鍛冶の里編」が放送スタートしました。
この「刀鍛冶の里編」では、半天狗という敵キャラが登場します。
半天狗は首を斬られる度に分裂して新しい個体が登場しますが、アニメ第7話では遂に最強個体である「憎珀天」が登場するのです!
憎珀天とはどのような存在なのでしょうか?
そこで本記事では、憎珀天の声優・能力・カッコイイ魅力などについて解説します。
憎珀天のプロフィール
ここでは、「憎珀天はどのような鬼なのか?」について解説します。
憎珀天は、鬼の頭領・鬼舞辻無惨の直属の配下「十二鬼月」の上から4番目の強さを誇る「半天狗」の血気術によって誕生した鬼です。
半天狗の血気術は「分裂能力」であり、敵にわざと首を斬らせて切断面から誕生した”分身鬼”に戦わせることができるのです。
基本の分裂鬼には「空喜」「積怒」「哀絶」「可楽」がおり、喜怒哀楽の感情に対応しています。

では、憎珀天はどのようにして誕生したのでしょうか?
憎珀天は、喜怒哀楽の4体の分裂鬼がさらに合体した姿なのです!
4体の中のリーダー格である積怒が、残りの3体である空喜・哀絶・可楽を吸収して誕生します。
アニメ第7話では、竈門炭治郎が半天狗本体を攻撃しようしていたため、何としても本体を守ろうとした積怒によって一瞬のうちに憎珀天となります。
憎珀天は、4体が合体したことで若返っており、分裂鬼の中でも最も若い子供の姿をしています。
他にも外見的な特徴としては、「雷神」を思わせる太鼓を持ち、「毘沙門天」のような荒々しい顔つきと引き締まった身体となっております。
また、本体の半天狗のことを”弱者”、竈門炭治郎たち鬼殺隊のことを”極悪人”と呼んでおり、かなり身勝手な価値観を持っていることが分かります。
これは、半天狗本体に一番近い考え方でもあるのです。喜怒哀楽の鬼が全て合体した姿なので、より半天狗に近づいた結果とも考えられます。
憎珀天の声優は山寺宏一!
アニメ第7話では、憎珀天の声を担当する声優は、山寺宏一さんであることが明らかになりました。
ずっと観ていたので、憎珀天を演じることができて本当に嬉しかったです。
憎珀天役・山寺宏一さんのキャストコメント
収録は花江くん達レギュラー陣と一緒だったのですが、その集中力の凄さに圧倒されました。
人気作が生まれる要因の一つを見た気がします。
憎珀天を違和感なく演じられるか不安でしたがとにかく精一杯演じました。
山寺さんは、『新世紀エヴァンゲリオン』加持リョウジ役をはじめ、数々の作品でメインキャラクターを務めるベテラン声優の1人です。
また、半天狗役の古川登志夫さんとは『鬼滅の刃』の他にも、『ドラゴンボール』や『ONEPIECE』などのジャンプ作品で共演を果たしています。
憎珀天は、一番若い鬼でありながら、大人びた口調で話す凄味のあるキャラなため、山寺さんの演技が光る役どころです。
憎珀天の血気術と技は?
ここでは、「憎珀天が使う血気術はどんな技なのか?」について解説します。
石竜子
憎珀天の最も代表的な技は「石竜子」と呼ばれる、樹木で出来た竜を召喚することです。
石竜子の射程距離は約66尺(2m)ですが、石竜子の口の中から新たな石竜子を出現させて射程距離を延ばすこともできるという応用技も可能です!
さらに、憎珀天が太鼓を叩くことで、石竜子の口から「雷撃」「風圧」「超音波」「槍攻撃による衝撃」を放出することもできます。
これは憎珀天が吸収した喜怒哀楽の分裂鬼の能力であり、さらに攻撃力を上げて強力な技にしています。
雷撃と超音波と組み合わせる「共鳴雷殺」など、複数の技を同時に繰り出すことも可能です。
さらに、血気術「無間業樹」という、無数の石竜子を同時に出現させて広範囲に攻撃する能力もあり、憎珀天最大の攻撃能力といえます。
以上のように石竜子は、応用力が利く多彩な能力です。複数から成る石竜子はキングギドラさながらのカッコよさがあります。
狂圧鳴波
憎珀天の攻撃は、基本的には「太鼓による石竜子の使役」によるものです。しかし、憎珀天自身にも強力な技が備わっているのです。
憎珀天自身が持つ能力、それは「狂圧鳴波」です。
狂圧鳴波は、憎珀天の口から発せられる超音波攻撃です。これは元々、喜怒哀楽の分裂鬼の1人・空喜の能力です。
しかし、憎珀天の狂圧鳴波の威力は、空喜の比ではありません!
劇中では、鬼殺隊の柱の1人・甘露寺蜜璃がモロに狂圧鳴波を喰らい、失神してしまいます。
しかし狂圧鳴波は、通常の人間であれば肉体の形を維持できないほどの威力なのです。
単体でも喜怒哀楽の分裂鬼以上の力を持つ憎珀天、たとえ柱であっても倒すことは困難な敵と言わざると言えません!
憎珀天はかっこいい!
ここでは、憎珀天のカッコいい魅力について、2点ご紹介します。
細マッチョな肉体美がカッコイイ!
1つ目のカッコいい魅力は、細マッチョな肉体美です!
憎珀天の見た目は、絞られた身体にキレイに割れた腹筋を持っています。まさに細マッチョと呼ぶのにふさわしい完成された肉体と言えるでしょう。
また、憎珀天は分裂鬼の中でも最も若々しい姿をしています。
鬼殺隊の剣士・不死川玄弥からも「子供」と評されて、19歳の甘露寺蜜璃から「私の弟とそんなに変わらない年格好」と言われたことからも10代の少年の見た目であることが分かります。
そんな少年のような見た目にも関わらず、割れた腹筋を持っている細マッチョだからこそ、カッコいいギャップの持ち主でもあるのです。
威圧感のある顔つきがカッコイイ!
2つ目のカッコいい魅力は、威圧感のある顔つきです。
見た目は10代の少年くらいの憎珀天ですが、それとは裏腹に「弱者」である半天狗をいたぶる竈門炭治郎たちを毅然とした顔つきで睨みつけます。
また、憎珀天の威圧感は実害が及ぶほど強力なものです。なんと竈門炭治郎は、憎珀天に睨まれただけで心臓が痛くなり、動く事もままならなくなってしまうほどでした。
さらに、憎珀天の喋り方は「不快 不愉快 極まれり」といった子供とはかけ離れた大人びた口調となっています。
喋り方や雰囲気も相まって、凄味のある強さが醸し出されている点が憎珀天の魅力となっています。
憎珀天は最後どうなる?
ここでは、憎珀天は「最後どうなるのか?」について解説します。
※ここからは『刀鍛冶の里編』ラストのネタバレを含みます。
憎珀天は、竈門炭治郎によって首を斬られそうになった半天狗本体を防衛するために出現しました。
更に、憎珀天は能力で樹木で半天狗を包み込み、竈門炭治郎・禰豆子・不死川玄弥たちを追い詰めます。
そんな鬼殺隊のピンチの中に駆けつけたのが恋柱・甘露寺蜜璃です!
憎珀天は甘露寺が引き付けているうちに、炭治郎・禰豆子・玄弥で半天狗本体を追い詰めます。
そして、激闘の末に炭治郎の手によって半天狗は首を斬られて消滅することになります。
一方、憎珀天は甘露寺をあと一歩のところまで追い詰めるも、半天狗の首が斬られたことで自然消滅するのでした。
これにて、半天狗戦は鬼殺隊の勝利で幕を閉じることになります。
まとめ
今回は、『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』に登場する敵キャラクター・憎珀天について解説しました。
アニメでは第7話にて初登場し、声優は山寺宏一さんであることが明らかとなって大きな反響を呼びました。
憎珀天は半天狗の分裂鬼の中でも、特に強力な血気術を持っている最強クラスの敵です。
見た目は子供ながらに、大人びた口調と威圧感がある強そうな印象が魅力となっております。
ベテラン声優・山寺さんから繰り出される若々しい鬼・憎珀天の演技は、見どころ満載です!