ベラフとはつくしあきひと先生原作の漫画『メイドインアビス』、テレビアニメ第2期『メイドインアビス烈日の黄金郷』に登場するキャラクターです。
『烈日の黄金郷』では、ガンジャ隊サイドとリコさん隊サイドの両方に登場し、ガンジャ隊の方では人間の姿、リコさん隊の方では成れ果ての姿をしています。
人間の姿はイケメンな顔立ちと碧い眼をしており、女性人気の高いことで有名です。
今回はベラフのプロフィール、成れ果てになった理由、壺ミーティーについて、最後はどうなるのかについて調査し、ご紹介します。
ベラフのプロフィール・声優

それではベラフのプロフィールを見ていきましょう!
名前:ベラフ
年齢:不明
所属:ガンジャ隊
地位:三賢
能力:通訳、文字の解読
CV:斎賀みつき
ベラフは、アビスの底の黄金郷を目指す決死隊「ガンジャ」のリーダー格「三賢」の一人です。言語や文字に精通しており、アビス文字の解読や現地人の通訳などを担当する頭脳系です。
顔の右側には大きなアザのような傷があります。これは14歳頃に樹液からできた毒を塗られるという拷問を受けてできたようです。
このようにベラフは壮絶な経験をしたことで独自の美的価値観を持つようになります。
そして、同じような境遇にあった三賢のヴエロエルコ(通称ヴエコ)や村からの迫害を受けたイルミューイを何かを気に掛けるなど心の優しい人物でもあります。
また、成れ果てとなったベラフは竜のような姿をしています。三賢の地位はそのままであり、成れ果て村「イルぶる」を作った一人となっています。
ミ―ティーを価値として手元に置き、じっとしていることが多いキャラクターとなっています。
声優は斎賀みつき
ベラフの声は斎賀みつきさんという女性声優の方が務めています。
代表作には『明日のナージャ』のフランシス・ハーコート役や『イナズマイレブンGO』の神童拓人役などがあります。少年役やイケメン役などを多くこなされており、今回のベラフの芯のあるカッコいいイケメン役として演じられています。
ベラフの哲学「美しさとは眼」
ベラフはイケメンなかっこいいキャラクターですが、真のカッコよさは内面にあります。第1話「羅針盤は闇を指した」のアビスに向かう船の上にてベラフはヴエコにかける言葉がかっこよさを物語っています。
ここではベラフの「美の哲学」についてご紹介します。
ヴエコは幼少期に酷い虐待を受けたことで臆病で自虐的な性格となっていました。自分が三賢の一人になったことに自信が持てないヴエコにベラフは「美しさとは何だと思う?」と問います。
ヴエコは唐突の質問に戸惑いながらも「ベラフみたいな自信に溢れた感じ」と答えますが、それに対してベラフは「美しいから美しいのではない、醜いから醜いのではない」と教えます。
まるで禅問答のようですが、更にベラフは「美しさとは眼だ」と言います。それは地位や名誉といった即物的なものではありません。醜くなろうとも、理不尽な目に遭おうとも「憧れの眼差し」を持ち続けることこそが「美の本質」であると説いたのです。
これがベラフの美意識、「美の哲学」です。ベラフは14歳頃に拷問を受け、顔に傷を負っています。そんな酷い過去があっても「憧れの眼差し」を持ち続けたからこそ辿り着く境地なのかもしれません。

成れ果てになった経緯
ここではベラフが成れ果てとなった経緯について解説します。
深界六層「還らずの都」に辿り着いたガンジャ隊を待ち構えていたのは想像を絶する地獄でした。水と思って飲んでいたものは水に擬態する原生生物「水もどき」だったのです。ガンジャ隊は全滅の危機に瀕しましたが、あることでこの病気を治すことができるようになります。
それは願いを叶える特級遺物「欲望の揺籃」を使って生まれたイルミューイの子供を食べることだったのです。ベラフはイルミューイの子供だということを察していたにも関わらず欲求には抗えずに食べてしまったことで自己嫌悪に陥り、自傷行為をしてしまうほど精神を病んでしまいます。
そして二つ目の「欲望の揺籃」によって巨大化したイルミューイに向かってベラフは「喰い散らしてくれ」と懺悔の気持ちを叫びイルミューイの中に入っていくと成れ果ての姿となりました。成れ果て村の正体はイルミューイ自身です。
極限の状態の中でベラフは自身の欲に勝てず、「憧れへの眼差し」という美しさを失ってしまいました。そこには、欲には勝てない人間らしさとベラフが説く美しさを貫くことの難しさが込められています。ベラフはその後どうなるのでしょうか。
壺ミーティ―とナナチ
ベラフは「価値」としてミ―ティーを持っています。
ミ―ティーとはナナチの親友で、「黎明卿」ボンドルドの非人道的な実験によって成れ果てとなってしまったキャラクターです。ボンドルドはその後もミーティーに対して酷い実験を繰り返していたため、ナナチはミ―ティーを連れて第四層まで逃げてきたのでした。。
ミ―ティーは不死身であるため、死ぬことができません。死ねない辛さから解放したいというナナチの想いからレグの火葬砲によって消滅します。
消滅したはずのミーティーがなぜベラフの元にいるのでしょうか。
実はボンドルドは成れ果て村を訪れていたのです。その時にベラフはボンドルドの持つミ―ティーに感激します。ミ―ティーをどうしても欲しいと頼むベラフですが、ボンドルドには断られてしまいます。そこで742本の手足全て・体長の5割・眼球などの感覚器などの価値を条件に村にミ―ティーの複製を作ってもらったのでした。
ナナチはベラフの元を訪れ、思わぬ形でミ―ティーと再会します。まだボンドルドに痛めつけられる前の端正の整ったミ―ティーをナナチは欲しいと懇願します。そしてナナチは自分自身を価値としてベラフに差し出してしまい、ベラフの元にナナチとミ―ティーが囚われるような形となりました。
ベラフのミ―ティーは壺に入れられているため、「壺ミーティー」という愛称で親しまれています。壺ミーティーは『メイドインアビス 烈日の黄金郷 Blu-ray BOX 下巻』の特典のぬいぐるみになるなど親しまれています。
ベラフは最後死ぬ?
ベラフは最後どうなるのでしょうか。
レグの火葬砲によってファプタが成れ果て村に侵入し、いよいよ成れ果て村は最後の時を迎えようとしていました。ベラフはファプタの元に向かうため、自分の持っている記憶をナナチに与えます。ナナチもミ―ティーに別れを告げ、ベラフと共にファプタの元へ向かいます。
ベラフとナナチは「たった一度きりの最期の謁見」としてファプタの前に現れます。ファプタはベラフがイルミューイの子供(ファプタにとっては兄弟)を食べたものであると分かり、激昂して襲い掛かります。
その時にベラフはファプタに「イルミューイと過ごした日々の記憶」を託します。これがファプタ・イルミューイへの償いでした。ベラフはファプタの攻撃により消滅してしまいます。
まとめ
今回は『メイドインアビス』のベラフについてご紹介しました。
ベラフは気高さと美しさを兼ね備えるカッコいいキャラクターですが、イルミューイの一件により人間的な弱さを垣間見ることのできる魅力あふれるキャラクターです。
アニメ『烈日の黄金郷』でも成れ果て村の秘密が明らかになりつつあり、ベラフの描かれ方に注目が集まります。是非ベラフの生き様をチェックしてみて下さい!