『【推しの子】』は、原作・赤坂アカ先生、作画・横槍メンゴ先生による漫画作品で、2023年4月よりテレビアニメ化されました。
ストーリーは、”推し”のアイドル「アイ」の子供に転生した「アクア」と「ルビー」の物語となっており、芸能界の闇にフォーカスを当てている点が見どころです。
今回取り上げるのは、アイドルグループ「B小町」です!
B小町は、苺プロダクションのアイが所属するグループでした。一方で、アイの子供であるルビーも後に、B小町を結成することになります。
つまりB小町は、新旧2つのグループあるのです!
本記事では、新旧「B小町」2グループの違いや特徴などについて、ご紹介します。
旧B小町はどんなグループ?
まずは、「旧B小町」について解説します。
旧B小町は、弱小事務所・苺プロダクション所属のアイドルグループです。元々は、中学生モデルで構成されたグループで、初期メンバーは次の4人でした。
- アイ
- 高峯
- ニノ
- 渡辺
その後、正式メンバーは7人となり、アイがセンターを務めるようになります。
また、「旧B小町」は当初、裏方スタッフからの知名度は低く、世間的な人気もありませんでした。
しかし、アクアの前世・ゴローやルビーの前世・天童寺さりなは、アイを「推し」と崇める熱狂的なファンであり、一部のアイドルファンの間では人気であったようです。
一方で、旧B小町ではアイの人気だけが突出しておりました。
苺プロの斎藤ミヤコによると、他のメンバーからは「贔屓されている」と言われていたようで、メンバー間は仲の悪い関係であったと思われます。
また、B小町の楽曲には、「STAR☆T☆RAIN」「サインはB」「HEART’s♡KISS」が挙げられます。
特に「サインはB」は、B小町の代名詞とも言えるほどの代表曲です。
旧B小町はなぜ解散した?
アクアとルビーが生まれて以降、アイの人気は急上昇し、旧B小町もアイの人気に引っ張られる形で知名度を上げていきます。
その甲斐もあって、旧B小町はドーム公演が決定するまでに登り詰めたのでした。
しかし、旧B小町はドーム公演を行うことはありませんでした。その理由は、”アイの死“です。
アイはドーム公演当日に、アイに子供がいることを知って逆上したファンに殺されてしまうのです!
この事件によって、ドーム公演は中止となりました。
その後の、アイの絶大な人気によって支えられていた旧B小町は、アイを失ったことで徐々に人気を失っていきます。
元々、仲の良いグループでは無かったため、アイという求心力を失ってからは連帯感も無くなっていきました。
そして、アイの死から2年後に解散となります。他のメンバーも芸能界から引退し、その後の動向は不明です。
こうして、旧B小町はアイの死をキッカケに、あっけなく解散へと転がり込んでしまったのでした。
新B小町はどんなグループ?
『【推しの子】』第一章では、アイの死によって「旧B小町」が解散となって終了します。
しかし、第二章以降では時代が進み、アイの死から十数年の時を経て「新B小町」が誕生します。
「新B小町」とは、どんなグループなのでしょうか?
まずは、各メンバーについて解説します。
ルビー
名前:星野ルビー
年齢:16歳~(B小町時代)
担当カラー:赤
声優:伊駒ゆりえ
1人目は、アイの実の子供である「ルビー」です。病弱で若くして亡くなった「天童寺さりな」が転生した姿でもあります。
さりなの頃から、アイの熱狂的なファンであり、自身も「アイドルになりたい!」と強く望んでいました。
さりなは自由に踊ることすら出来なかったため、ルビーとなってからは躊躇なく夢に向かって突き進んでいきます。
また、高校生になってからのルビーは、見る見るうちにアイの面影が増していきました。
有馬かなからも、ルビーには「アイを彷彿とさせる何かがある」と評価されており、アイ譲りの天才的なアイドルの才能を持っていることが分かります。
ルックスやダンスは抜群なルビーですが、歌に関しては「オンチ」あるという欠点があります。そんな欠点も可愛らしいアイドルとなります。
また、B小町での担当カラーは、アイと同じ「赤」です。
有馬かな
名前:有馬かな
年齢:17歳(B小町結成時)
担当カラー:白
声優:潘めぐみ
有馬かなは、ルビーの1つ先輩で、「10秒で泣ける天才子役」の異名をとる女優です。
子役としての”旬”が過ぎて仕事が無くなってきたところに、ルビーから「アイドル」としてのスカウトを受けます。
最初は断ろうとする有馬でしたが、密かに恋心を寄せているアクアから「可愛い」と言われて懇願されたことを受けて、流されるようにアイドルへと転身します。
また、子役時代から歌手としても活動していたこともあり、3人の中でも抜群に上手い歌唱力を誇ります。
そのため、「新B小町」のセンターを務めることになります。担当カラーは「白」です。
一方で、「自分は可愛くない」「アイドルは向いてない」と思い込むなど、自己評価には厳しい一面もあります。
しかし、意中のアクアの応援を見てからは、「アクアを自分の”推しの子”にして見せる!」と決意し、アイドル業に邁進していくことになります。
MEMちょ
名前:MEMちょ
年齢:25歳(B小町結成時)
担当カラー:黄
声優:大久保瑠美
MEMちょは、フォロワー37万人を誇るユーチューバーです。
元々、アイドルに憧れていましたが、家庭の事情でアイドルになる夢を諦めていました。
そんな中、恋愛リアリティーショー番組『今ガチ』で共演したアクアに誘われて、「新B小町」に加入します。
年齢は、18歳としていますが本当は7歳サバを読んだ25歳です。しかし、10代のルビーや有馬かなと並んでも引けを取らない程の可愛さがあります。
また、ネット戦略に強いことを活かして、B小町のユーチューブチャンネルにも大きく貢献しています。
B小町での担当カラーは「黄色」です。
新B小町誕生の経緯は?
「新B小町」は、紆余曲折を経て誕生しましたが、キッカケはルビーのアイドルへの強い憧れです。
第二章「芸能界」編にて、高校生になったルビーはアイのようなアイドルになるためにオーディションを片っ端から受けるようになります。
しかしそれは、アイの死の二の舞になって欲しくないと望むアクアによって妨害されていたのでした。
それでも、アイドルを諦めないルビーの熱意に負け、苺プロはルビーのためにアイドル事業を再開することになります。
第三章では、有馬かなを引き入れて本格的にアイドル活動を始動します。しかし、グループ名は有馬が渋っていたこともあり、決めかねていました。
そんな中、ルビーと有馬はアイドル最初の活動として、人気ユーチューバー・ぴえヨンとのコラボを果たします。
そこでルビーはグループ名を、かつてアイのグループであった「B小町」を名乗ったのでした!
さらに、その後はMEMちょを引き入れたことで、正式メンバーが3人となって活動することになります。
ルビーがB小町を名乗った理由は?
ルビーが「B小町」を名乗った理由は、アイの遺志を受け継ぐためです。
しかし、ルビーが「B小町」と名付けた理由は、もう1つあります!
では、他にどのような理由があるのでしょうか?
ルビーが「B小町」を名乗ったもう1つの理由は、産婦人科医・ゴローと再会するためでもありました。
ゴローとは、アクアの転生前の姿であり、ルビーの転生前である天童寺さりなを受け持っていた医師でもありました。
さりなは、ゴローに恋心を抱いており、ルビーとなってからも再会を願っていました。
しかし、ゴローはアクアとなっており、ゴローとしては消息不明となっています。
ルビーも、アクアの正体がゴローであることに、この時点では気づいておりません。
そこで、ルビーはグループ名を「B小町」と名付けたのです!
ゴローは、旧B小町のアイの熱狂的ファンでした。なので、「B小町と名の付くグループであれば見逃すはずはない!」とルビーは考えたのです。
このように新「B小町」誕生には、”ルビーの淡い恋心が隠されていた”のです!
新B小町はその後どうなる?
新B小町の主な活躍は、第四章「ファーストステージ編」から始まります。
ここでは、新B小町が「JIF(ジャパン・アイドル・フェス)」という大きな舞台で初ライブを飾り、大成功を修めます。
これを皮切りに、ユーチューブチャンネルの登録者を増やし、人気を博するようになります。
しかし、最も人気を上げることになったのは、第六章でのMV撮影です。
このMVをキッカケにルビーの人気は急上昇し、ユーチューブチャンネルの登録者は97万人を突破するまでになりました。
これは、かつての旧B小町がアイの人気によって引っ張られたことと同じ現象です。
ルビーの圧倒的な人気の前に、有馬かな・MEMちょとの微妙な格差が生まれる点は否めません。
まとめ
今回は『【推しの子】』に登場するアイドルグループ「B小町」について解説しました。
B小町には、人気アイドル・アイが所属していた「旧B小町」、アイの子供・ルビーと有馬かな、MEMちょが所属する「新B小町」の2グループが存在します。
「旧B小町」は、アイのカリスマ性があってこそのグループであり、アイを失ってからは人気を失ってしまいます。
一方で「新B小町」は、元天才子役の有馬かな、人気ユーチューバーのMEMちょがおり、1人1人の個性が光るグループでした。
しかし、その後はルビーの圧倒的なカリスマ性によって人気を博し、徐々にグループ間での人気格差が浮き彫りになっていく側面もあります。
新旧B小町―。それぞれの特色を比較しながら視聴するのもオススメです!