『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴先生による漫画作品です。テレビアニメ化もされており、2023年4月には「刀鍛冶の里編」が放送されました。
今回取り上げるのは、鬼殺隊の風柱・不死川実弥です!
テレビアニメ第1作「竈門炭治郎立志編」から登場しており、「刀鍛冶の里編」では幼少期の姿が登場し、話題となりました。
そして、鬼のボス・鬼舞辻無惨との最終戦でも大きな活躍を見せることになります。
そこで本記事では、不死川実弥のプロフィール・強さ・過去について、などを解説します。
※本記事では『鬼滅の刃』のネタバレを含みます。
不死川実弥のプロフィール
ここではまず、不死川実弥が「どのような人物なのか?」について解説します。

それでは、不死川実弥のプロフィールを見ていきましょう!
名前:不死川実弥
誕生日:11月29日
年齢:21歳
身長:179cm
体重:75kg
全集中の呼吸:風の呼吸
称号:風柱
出身:東京府 京橋區
好きな食べ物:おはぎ
声優:関智一
不死川実弥は、鬼殺隊の中でも最高峰の階級に位置する「柱」の1人です。「風の呼吸」の使い手であるため、「風柱」とも呼ばれます。
また、鬼殺隊員・不死川玄弥の兄にあたる人物でもあります。
外見は、ボサボサとした白い髪に、光を失ったかのような凶暴な目、体中にある無数の傷跡を持っている痛々しい姿をしています。
そして、胸元が大きく開いた白い羽織を着ており、背中側には「殺」という1字が刺繍されている点も特徴的です。(※他の鬼殺隊員は「滅」の文字)
そのことからも、柱の中の誰よりも”鬼に対する憎悪と殺意”を持っています。
そのため竈門炭治郎が連れている、鬼になった妹・禰豆子の当初は認めておらず、執拗に痛めつけるほど、鬼を憎んでいます。
しかし、本来の性格は兄弟想いの優しい性格であり、鬼への憎しみが実弥を好戦的な態度へと変貌されてしまったといえます。
不死川実弥の声優
不死川実弥の声を演じているのは、声優の関智一さんです。
関さんは、『ドラえもん』2代目骨川スネ夫役や、『呪術廻戦』パンダ役などを務める代表的な声優の1人です。
コミカルな役柄を担当する一方で、『PSYCHO-PASS サイコパス』狡噛慎也役などのイケメン役や『ジョジョの奇妙な冒険』エンリコ・プッチ役などの悪役まで熟すなど、幅広く演じられています。
不死川実弥では悪役ではないにしろ、初登場時には悪役のような雰囲気があるイケメンであったため、関さんの演技が光る役柄でした。
不死川実弥の技・強さ
ここでは、不死川実弥が使う「風の呼吸」の技や、稀血を活かした戦い方について解説します。
風の呼吸
不死川実弥が持つ武器「日輪刀」は、刀身が深い緑色で、波打つような紋様が特徴的です。
そんな日輪刀から、実弥が繰り出される技は「風の呼吸」です。
風の呼吸は、鬼殺隊員によって様々ある「全集中の呼吸」の中でも、「水」「雷」「炎」「岩」と並んで五大流派と呼ばれる基本の呼吸となります。
他の呼吸法では技を繰り出す際に、「水」や「炎」などのエフェクトが発生しますが、風の呼吸は可視化できるエフェクトがありません。
むしろ剣技によって起こした風の攻撃を鎌鼬のようにして、そのまま相手に喰らわせているのです!
また、風の呼吸は”暴風のような激しい動き”からなる荒々しい斬撃が繰り出される攻撃特化型です。
そこに不死川実弥の激しい性格が乗っかれば、とても危険な技になること間違いないでしょう。
純粋な攻撃でありながら、威力は凄まじい威力を誇る。それが「風の呼吸」です。
ここで、風の呼吸の技一覧をご紹介します。
技名 | 内容 |
---|---|
壱ノ型 塵旋風・削ぎ | 竜巻のように地面をえぐりながら、突撃する剣技。連続での使用も可能。 |
弐ノ型 爪々・科戸風 | 獣の爪痕ような鋭利な斬撃を4本同時に繰り出す。 |
参ノ型 晴嵐風樹 | 自分を中心に竜巻のように斬る技。防御としても使用可能。 |
肆ノ型 昇上砂塵嵐 | 低い姿勢から、砂塵を巻き上げて「砂嵐」のように斬る技。 |
伍ノ型 木枯らし颪 | 突風のように、上空から地上に向かって回転しながら攻撃する技。 |
陸ノ型 黒風烟嵐 | 体をねじって、斜め下から繰り出す剣妓。 |
漆ノ型 勁風・天狗風 | 空中で体をひねって、縦回転での斬撃を連続で繰り出す技。味方に旋風を纏わせることで、攻撃力を上げることも可能。 |
捌ノ型 初烈風斬り | 素早く近づいてすれ違いざまに斬撃を入れる技。 |
玖ノ型 韋駄天台風 | 目にもとまらぬ速度で跳躍し、頭上から広範囲に攻撃する技。 |
喧嘩殺法
実弥は、凄まじい速度で技を繰り出すことができる「スピード特化型」です。
そのスピードは、”忍び”でもある音柱・宇随天元に次いで、「柱」の中でも2番目の速さを誇ります。
「刀鍛冶の里編」の直後に描かれる柱稽古でも、「音もなく消え突如目の前に現れる」というスピード感あふれる戦い方が描写されています。
また、実弥は剣技だけに頼らず、「使えるものは全て使って戦う」というアクロバットで野性的な戦い方「喧嘩殺法」を得意としています。
これは実弥が鬼殺隊入隊前に、鬼をひたすら痛めつけて足止めし、太陽の光で殺すといった方法で戦っていたことから由来されています。
実際の戦いの中で臨機応変に対応し、使えるものは全て使う。これこそが不死川実弥の大胆かつ有効な戦法です。
稀血
不死川実弥は、「稀血」という特異体質でもあります。
「稀血」は、鬼にとって御馳走となる栄養価の高い血の持ち主であり、稀血の人間を食すことで50人ないし100人ほどの人間を食すことに匹敵するほどです。
特に、実弥は「稀血中の稀血」と呼ばれるほど希少性が高く、稀血の匂いを嗅いだ鬼は酩酊状態となって攻撃が遅れてしまいます!
実弥はこれを利用して、わざと自傷行為を行って稀血を嗅がせ、酩酊状態となった隙を突いて攻撃するといったスタイルで戦います。
稀血による酩酊状態は強い鬼であるほど効果があり、劇中では「上弦の壱・黒死牟」を相手に絶大な効果を発揮しました。
不死川実弥の過去とは?
不死川実弥の過去は「刀鍛冶の里編」にて、実弥の弟・玄弥の回想シーンにて明らかになります。
ここでは、「不死川実弥の過去に何があったのか?」について解説します。
鬼になった母親から弟を守る
不死川実弥は、貧しい家庭の7人兄妹の長男でした。
父親は日常的に母親と子供に暴力を振るっており、実弥は母親と子供を庇うために1人で父親の暴力を引き受けていました。
また、この頃は口調も穏やかで、弟妹たちの面倒見も良い”優しいお兄ちゃん”であったようです。
そんな貧しいながらも逞しく幸せに生きていた実弥に、悲劇が襲いかかります。
不死川家は鬼の襲撃を受け、実弥と玄弥以外の兄妹は皆殺しにされてしまったのです!
実弥は、玄弥までも襲われないように鬼を外へ追い出して戦い、太陽の光に当てることで倒すことに成功しました。
しかし、鬼の正体は実弥の母親だったのです!
さらに、母親の亡骸を見た玄弥は混乱しているせいもあって、実弥のことを「人殺し」と言って罵倒してしまいます!
弟を守るために戦った実弥。
しかし、その代償として自分の母親を殺してしまったという十字架を背負ってしまうことになってしまいました。
実弥の過去は壮絶なもので、鬼滅キャラの中でも最も重いエピソードの1つと言えるでしょう。
鬼殺隊に入隊し、柱へ
その後、実弥は家を出て他の鬼も倒すことを決意します。
この時点では、鬼殺隊や日輪刀の存在を知らないため、日用品などのあらゆるものを武器として使い、太陽光で鬼を殺していました。
そんな中、風の呼吸の使い手である鬼殺隊の剣士・粂野匡近と出会い、実弥も鬼殺隊へ入隊します。
実弥と匡近は親友となり、どちらが先に「風柱」となるかを競っていましたが、匡近は下弦の鬼「姑獲鳥」との戦いで命を落としてしまうのです。
そして実弥は、匡近の想いも引き継いで「風柱」となるのでした。
実弥と匡近とのエピソードについては、小説版の「風のみちしるべ」にて詳細が語られています。
不死川実弥はカッコイイ・かわいい!
ここでは、不死川実弥のカッコイイ魅力・かわいい魅力について、3点ご紹介します。
御屋形様に対する礼儀と忠誠心
荒っぽい性格で言葉遣いも汚い実弥ですが、鬼殺隊の御屋形様である産屋敷耀哉に対して、キッチリとした敬語で話し、礼儀正しく振舞っているのです。
礼儀正しい時の実弥は、理知的で頭が良さそうに見えるため、竈門炭治郎もギャップに驚いていました。
しかし、実弥も最初から御屋形様に対して礼儀を重んじていたわけではありません。
最初は、鬼と戦わず偉そうにふんぞり返っていると思い込んでいた実弥ですが、親友・匡近や他の亡くなった隊員たちのことを忘れずに覚えている姿勢し、考えを改めるようになります。
普段は口の悪い実弥ですが、御屋形様への高い忠誠心と礼儀正しさは思わぬギャップを呼び、カッコイイ魅力となっています!
弟想いの優しい笑顔
不死川実弥は、鬼殺隊に入隊してきた弟の玄弥を厳しく罵倒しており、「俺に弟はいない」と公言しているほど険悪な関係となっております。
しかし、本来の実弥は弟想いの心優しい性格の持ち主なのです!
実弥は、玄弥には普通の生活をして欲しいと望んでおり、その代わりに自分が鬼と戦う道を選んでいたのでした。
そのため、実弥は玄弥を戦いに巻き込みたくないと考えていたのでしょう。
また、「刀鍛冶の里編」の玄弥の回想シーンでは2人で家族を支えることを玄弥と誓った際に、屈託のない優しい笑顔を見せています。
現在の実弥からは、想像もできないほどの可愛さであり、実弥の隠れた魅力の1つです。
強面でありながら、弟想いの優しいお兄ちゃん。
このギャップも可愛さとカッコよさが詰まった魅力と言えるでしょう。
おはぎが好き
不死川実弥には、他にも意外な一面もあります。
それは、好物が「おはぎ」ということです!
おはぎを好きな理由としては、幼少期に母親や妹と共に「おはぎ作り」をしていたからのようです。
いわば実弥にとって、おはぎは家族との”思い出の味”であり、特別な存在と言えるものなのです!
また、実弥は竈門炭治郎・禰豆子に対しても、おはぎを送っているシーンがあり、ここでも優しい一面が垣間見られます。
不死川実弥は最後死亡する?
ここでは、不死川実弥の活躍と「最後は死亡するのか?」について解説します。
上弦の壱・黒死牟との戦い
実弥は、物語終盤の「無限城での戦い」で大きく活躍します。
そこでは、実弥の弟・玄弥が「上弦の壱・黒死牟」と交戦中で、胴体を切断されるという大ピンチに見舞われます。
黒死牟に殺されそうな間一髪で、駆けつけたのが実弥だったのです!
そして、霞柱・時透無一郎、岩柱・悲鳴嶼行冥、玄野を含めた4人で黒死牟と激闘を繰り広げ、何とか勝利しました。
しかし、玄弥はこの戦いで辛くも死亡してしまいます!
弟を守るために戦ってきた実弥は母親を殺した時にも見せなかった涙を見せます!
実弥の大号泣シーンは、かなり壮絶で名シーンの1つとなっています。
鬼舞辻無惨との戦い
弟を失ったのも束の間、実弥は残る鬼・鬼舞辻無惨の討伐に挑みます。
ここでは、黒死牟戦以上の苦戦を強いられることになります。
実弥は、普段は犬猿の仲あった冨岡義勇とのコンビネーションによって、日輪刀を「赫刀」へと変化させて戦うなど大きな活躍を見せ、最終的には鬼舞辻無惨を倒すことに成功します。
そして無惨戦後に、力尽きた実弥は走馬灯を見ます。
そこには、死んだはずの弟・玄弥と他の兄弟がいることに気づき、天国だと理解します。
そこへ実弥の母親が登場し、自分たちは皆のところへは行けないと悟って2人で地獄へ行くことを決意します。
しかし、寸前のところで実弥の父親も登場し、「お前はまだあっちにもこっちにも来れない」と言われて実弥は突き放されてしまいます。
こうして、実弥は走馬灯から脱出でき、生き残ることになったのです!
なので、実弥は劇中で死亡しておりません。
憎かった父親に救われたことで実弥は「くそが」と悔しそうに呟きますが、じつに実弥らしい態度でしょう。
まとめ
今回は『鬼滅の刃』に登場するキャラクター・不死川実弥について、ご紹介しました。
「風の呼吸」の使い手でありながら、武器として使えるものは何でも使う「喧嘩殺法」、鬼を酩酊させる「稀血」など様々な戦闘スタイルを持つ強キャラです。
外見的にも強面で体中に傷があり、口の悪さも目立ちます。
しかし、本来の性格は家族思い・兄弟想いの優しい性格であり、おはぎが好きという意外なギャップが可愛いキャラでもあるのです!
『鬼滅の刃』終盤戦の実弥の活躍がアニメでどのように描かれるのか、期待大です!