『文豪ストレイドッグス』は、通称『文スト』の愛称で親しまれている異能力アクションバトル漫画ならびアニメ作品です。
漫画原作は2012年より『ヤングエース』にて連載されており、原作・原案は朝霧カフカ先生、作画は春河35先生が担当しています。
連載開始から11年経った今でも根強い人気があり、2018年にアニメ劇場版、2017年には実写舞台化までされています。
2023年7月にはテレビアニメ第5期の放送がスタートします。
今回は本作の主人公で少し頼りない部分もありますが、仲間想いな一面もある「中島敦」のプロフィール、異能力、声優についてなど詳しく解説します。
※本記事には漫画『文豪ストレイドッグス』ネタバレが含まれます。
中島敦のプロフィール
ここではまず、中島敦が「どのような人物なのか」についてプロフィールを解説しつつ、人物像に迫りましょう。
名前:中島敦
誕生日:5月5日
年齢:18歳
身長:170cm
体重:55kg
血液型:AB型
異能力:月下獣
出身地:孤児院
所属:武装探偵社
好きなもの:茶漬け、猫、カメレオン、横浜
嫌いなもの:自分、昔いた孤児院
座右の銘:生きているならいいじゃない
声優:上村祐翔
中島敦は本作の主人公であり、福沢諭吉が社長を勤める「武装探偵社」の社員です。
とある事情で孤児院を追い出され、空腹に耐えかねて物取りをしようとしますが失敗します。
しかし、その時に川で入水自殺を図っていた太宰治を助けたことがきっかけで、中島敦自身に異能力があることを知り探偵社にきました。
探偵社に就職してからは、社員寮で暮らしつつ太宰や国木田独歩達の指示を仰ぎながら仕事をこなす日々を送っています。
また、髪型が左右非対称なのですが、これは敦がおしゃれだからと言う理由でやっているわけではありません。
孤児院にいた頃に年下の子供にイタズラされたため現在のようなヘアスタイルになっています。
そんなイタズラされたら怒って髪型も元に戻すのが普通だと思うのですが、それをしなかったのはイタズラとはいえ構ってもらえたという敦の嬉しい気持ちの表れかなと推察できますね。
普段は気弱で心優しい青年ですが、いざという時に繰り出される異能力・月下獣を使った迫力あるアクションは見ものです!
中島敦の声優は上村祐翔さん
アニメ版中島敦を演じるのは声優・上村祐翔さんです。
名前:上村祐翔
誕生日:1993年10月23日
出身地:埼玉県
所属:劇団ひまわり
資格:教員免許(科目は国語)、普通自動車免許、剣道3段、イルミネーション検定2級
職業:声優・俳優
上村さんは劇団ひまわりに所属しており、芸能界は子役の頃から活動されていました。
入団したのはなんと4歳の時だったそうです。
声優としてデビューしたのは2002年の『ぼのぼの クモモの木のこと』です。
この時は声優として活動するつもりはなかったようです。
しかし、大学1年生の時にゲーム「神々の悪戯」に出演が決まった事がきっかけで声優に魅力を感じて職業にしていくことを決められたそうです。
また2017年には、男性声優レーベルの「Kiramune」に加入しSparQlewのメンバーとして声優としてでなく歌手としても活動されています。
そんな上村さんですが、『文豪ストレイドッグス』中島敦以外にも、下記の作品に出演されています。
・『神々の悪戯』 戸塚月人役
・『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 リオン・ステファノティス役
・『ツルネ ―風舞高校弓道部―』 鳴宮湊役
・『僕のヒーローアカデミア』喰 環役
これからの活躍が楽しみな声優さんです。
中島敦の異能力は?
中島敦の異能力は「月下獣」という、虎の姿に変身する能力です!
この異能力がゆえに孤児院を追い出されますが、当初なぜ自分がこんな目に遭うのかということをわかっておらず、当然自身の異能力のことも認識していませんでした。
この能力が発動する条件は「感情が極端に昂ったとき、月を浴びた時」です。
探偵社に入る前は、敵味方関係なく無自覚に襲っていました。
しかし、探偵社就職後は社長の福沢諭吉により能力をコントロールできるようになり、獣化または一部を変化することも可能になり、戦闘の幅が広がりました。
この月下獣ですが、極めて戦闘向きな能力で太宰治により組まされた芥川龍之介とのコンビ技があります。
シンプルな能力ではありますが、王道中の王道でまさに主人公である中島敦にぴったりな異能力と言えます。
中島敦が探偵社に来た経緯
ここでは中島敦が探偵社に来た経緯を解説します。
敦は元々孤児院で育っており、しばし躾と称した虐待を受けており悲惨な日々を送っていました。
ある日敦はその孤児院を口減らしとして追い出されてしまい、彷徨っていましたが河原で空腹に耐えかねて通行人から盗みを図ろうとします。
そこでたまたま入水自殺をしようとしていた太宰治を助けます。
自殺マニアな太宰はなぜ助けたのかと非難しましたが、この出会いがきっかけとなって敦は武装探偵社に入りました。
敦はこの時点で海外マフィアから賞金首となり、ポートマフィアなど国内外から狙われてしまいます。
そのため、敦は入社したての頃は「そんな自分が探偵社にいてもいいのだろうか」と感じやめようとしてました。
しかし実際、探偵社はポートマフィア最強の黒蜥蜴に襲撃されても「大したことない」の一言で片付けてしまうくらい強かったのです。
さらに、一度逃げた敦を事務所の片付けに指名し「ここにいてもいいんだ」という安心を得ることができます。
敦にとって実家のようなものができた瞬間だったと感じることができ、敦は泣いてしまうのでした。
この場面から感じ取れますが、探偵社は今や敦にとってなくてはならない存在となったのです。
中島敦の父親は?
中島敦は孤児院育ちのため本当の父親はいません!
しかし父親代わりの人はいます。それが孤児院の院長です。
院長はかなり冷酷な人物で、敦に対し躾と称して虐待を度々していました。
しかし院長は意味なく躾をしていたのではなく、敦が虎に変化し暴れ回るのを抑えつけるために、閉じ込めたり拘束したりしていたのです。
つまり、敦本人はもちろん周囲の人間が傷つかないようにしていたのでした。
とういうことは、院長は敦の異能力を知っていた上で孤児院に置いていたことになります。
本来、敦の異能力はすごく強力なものなので、特務科に相談し国に敦の身の振りを任せた方が一番だと思うのですが、それもしなかったようです。
このような行動を取った理由は、恐らく院長は敦がゆくゆく苦難な道をいくことを察して国に任せることはせず、躾と称した虐待をし苦痛を学ばせ耐性をつけさせることを選んだのかと考えられます。
院長なりに敦の行く末を気にかけていたことがうかがえます。
中島敦はカッコイイ!
登場初期こそ心優しいがちょっと頼りない青年でしたが、探偵社内で活動していくうちに段々と中島敦のカッコよさが垣間見れるようになりました。
敦は泉鏡花と列車爆破事件で出会い、死にたがっていた鏡花を助けます。
これは後々判明するのですが、敦は鏡花に対し自分の境遇と重ねていたからなのですが、探偵社に入る前であれば危険を冒してまで助けようとはしなかったかと考えられます。
また敦は非常に仲間想いなため、仲間のピンチがあったときは人一倍なんとかしようと奔走します。
対ギルド戦の時は、本来敵同士であるポートマフィアと一時休戦し共闘するなど普通では考えられない行動をするのが敦の男らしいところでもあります。
敦と犬猿の仲である芥川龍之介とも共闘することを提案をしたのも敦からでした。フランシス戦など何度か共闘をしています。
この時の敦は普段の穏やかさから一変し、芥川との一矢乱れぬコンビネーション技を何度も繰り広げるアクションシーンは何度見てもカッコいいです。
まとめ
今回は『文豪ストレイドッグス』の主人公である中島敦にスポットを当てて紹介しました。
心優しい青年で、普段は争いなんかしそうにない雰囲気の持ち主です。
しかし、いざ戦いの場では持ち前の異能力・月下獣を活用し奮闘している姿を見ると普段とのギャップが大きく、このギャップに惚れてファンになられた方も多いのではないのでしょうか。
2023年7月からはアニメ第5期の放送もスタートするので、そちらでの活躍も期待しましょう!