『メイドインアビス』は、漫画家・つくしあきひと先生による作品で、2017年よりテレビアニメ化もされている人気作品です。
ストーリーは、好奇心旺盛な探窟家の少女・リコと謎のロボットの少年・レグが、「アビス」と呼ばれる大穴の底を目指して旅をするという冒険譚です。
アビスはいくつかの階層に別れており、進むにつれて危険を伴うことになります。
今回ご紹介するのは、リコたちが”アビス深界六層”で出会った『呪詛船団』についてです。
『呪詛船団』は、アビスの底を目指す謎の探窟隊ですが、漫画65話で素性が明らかになりました!
本記事では、呪詛船団のメンバーや目的について解説します。
※本記事では、漫画『メイドインアビス』65話のネタバレを含みます。
呪詛船団のメンバー
『呪詛船団』とは、探窟家の中でも最高ランクに位置する白笛・スラージョがキャプテンを務める探窟隊です。
呪詛船団の最大の特徴は、獣と人間の中間のような異形の生物「獣相」が存在している点です。
獣相は「生まれながらの成れ果て」とも呼ばれる存在であり、生まれた際に「アビスの呪い」を先天的に受けたものを指します。
そして、獣相はアビスで生まれた者の中から誕生するようです。

それでは、呪詛船団のメンバーを見ていきましょう!
スラージョ
スラージョは「呪詛船団」のキャプテンであり、「神秘卿」という称号を持つ白笛でもあります。
長らくシルエットのみの登場で、ペスト帽子のような仮面を付けていたため素顔が分かりませんでしたが、漫画63話で女性であることが判明しました。
男勝りでサッパリした性格であり、同じく白笛のボンドルド相手にも強気な姿勢を見せるなど、リーダーに相応しい存在です。
また、「お日柄ァ」という挨拶が特徴的であり、大らかな一面も覗かせます。
ヤタラマル
ヤタラマルは、スラージョの腹心的なポジションに属する探窟家です。階級は「黒笛」と思われますが、詳細は不明です。
上昇負荷の影響により皮膚や髪が変形しており、イカツイ見た目が印象的です。
呪詛船団での任務は「戦闘番」であり、戦うことがメインのようです。
しかし、他にも輸送・設営・料理番代理も務めるほどの万能タイプでもあります。
劇中では、呪詛船団を訪れたレグをお風呂に入れるなど、見た目とは裏腹に優しい一面も覗かせます。
ニシャゴラ
ニシャゴラは、ネコのような姿をした「獣相」です。図体のでかさを武器に、『切込番』を務める呪詛船団の用心棒です。
血の気が多い性格でもあり、リコと最初に出会った際にも、呪詛船団が行方を追っている「巫女」と決めつけて襲いかかってきた程です。
パワーも相当なものであり、レグのように白笛による変身が可能です。
レグ曰く、不動卿・オーゼンにも匹敵する程のパワーがあるようであり、呪詛船団の主戦力であると思われます。
シェルミ・メナエ
シェルミとメナエは、リコと同世代の双子です。
呪詛船団では『狙撃番』を務めているようであり、可愛らしい外見からは想像もつかない過激さが伺えます。
2人とも両手両足は無く、義手義足をつけている点が特徴的です。
これらは、ただのケガによるものではなく、レグの火葬砲にも関わる重大な要素であることがほのめかされており、まだまだ謎がありそうです。
また、漫画6巻のおまけコーナーには、同名の姉弟が登場します。
2人は「オース(地上の街)」の博物館で奈落文字について語り合っていましたが、シェルミはその後亡くなっていることが示唆されました。
オースの双子と呪詛船団の双子は同一人物なのか。
この辺りはまだまだ謎が深そうです。
テパステ
テパステは、探窟隊「アンダーネスト」に所属する女性探窟家です。そのため、「呪詛船団」の正式メンバーではありません。
テパステは深界六層を探窟中に、「巫女一味」を追っていたニシャゴラと対峙します。
そして、そのまま捕虜になってしまい、人員不足だった呪詛船団に補充されてしまったのです。
子供のような体格ですが、着崩した肌から見える豊満な胸などアンバランスな姿が魅力的です。
フラパム
フラパムは、スラージョの肩に乗っている小動物のような存在で、『倉庫番』を担当しています。
外見的には目のようなものが3つあることが確認でき、プルシュカのペットであったメイニャとも似ています。
スラージョ曰く、正真正銘の「獣相」のようですが、まだまだ謎に満ちた存在であると言えます。
呪詛船団の目的とは
呪詛船団の目的はズバリ、”深界第七層「最果ての渦」へ挑むこと”です。
これは、キャプテン・スラージョ自らが明かしています。
深界七層の上昇負荷は「確実な死」であるため、二度と戻ることはできない危険な冒険です。
そんな危険を押してでも、七層を目指す理由は何なのでしょうか?
漫画65話では、呪詛船団は『ハリヨマリ集』の行方を捜していることが明らかになります。
ハリヨマリ集とは、深界七層の情報を唯一地上に伝えた封書です。
しかし、その後一部が紛失してしまったようで、呪詛船団はハリヨマリ集の原典を追うために冒険をしています。
スラージョ曰く、ハリヨマリ集にはアビスの「奈落の底」へ行くために不可欠な情報もあることが語られています。
となれば呪詛船団の目的は、七層だけではなく「奈落の底」をも目指す旅であると考えられます!
また、七層まで言ってしまえば二度と帰れる旅ではないため、奈落の底まで行く可能性は高いでしょう。
ハリヨマリ集と巫女との関係は?
紛失したハリヨマリ集の捜索に重要となって来るのが、「巫女一味」という謎の存在の行方です。
ハリヨマリ集と巫女は密接に関係しているため、呪詛船団は巫女一味の行方も追っています。
では、この2つにはどのような関係があるのでしょうか?
ハリヨマリ集は、とある探窟家と「巫女」の共著によって250年前に制作されたものでした。
なので、七層や奈落の底の秘密は、巫女が握っているとみて間違いありません!
そのため、スラージョたち呪詛船団は「ハリヨマリ集の原典」を知る巫女の追跡を行っているのです。
ちなみに、呪詛船団の捕虜となったテパステは、七層から身動きの取れない巫女に代わって情報を集める一味であることも判明しています。
言わばテパステは、巫女追跡のキーとなる重要な存在なのです!
まとめ
今回は、漫画『メイドインアビス』に登場する謎多き組織「呪詛船団」について解説しました。
呪詛船団は、豪快かつ大胆な白笛・スラージョが率いる探窟隊であり、「獣相」と呼ばれる異形の者が交じり合う一団です!
まさに、”百鬼夜行”という言葉がふさわしい一団でしょう。
また呪詛船団は、リコたちが七層へ行くためにも重要な存在となりそうです!
巫女一味との関係にも要注目です!