『メイドインアビス』は、つくしあきひと先生による漫画です。
ストーリーは、好奇心旺盛な少女・リコとロボットの少年・レグが秘境の大穴「アビス」の底を目指して旅するダークファンタジー作品となっております。
2023年7月31日には漫画12巻が発売されており、最新66話が初収録されました。
66話は、リコが率いる探窟隊「リコさん隊」が新たな局面を迎えることになる回です。
そこで今回は、漫画『メイドインアビス』66話のあらすじ、見どころなどを解説します。
※本記事では、『メイドインアビス』66話のネタバレを含みます。
66話のあらすじ 七層に挑むリコさん隊
『メイドインアビス』12巻では、「リコさん隊」のリコ・レグ・ナナチ・ファプタの4人がアビスの深界六層で、探窟隊「呪詛船団」のキャプテン・スラージョに遭遇するところから始まりました。
”巫女一味”という謎の存在を追うスラージョは、リコ達が巫女一味であるかどうかを試すために戦いを挑みます。
そして、リコ達はスラージョとの交流を通して、これから向かう第七層の重大な事情を知ることになるのでした。
奈落の底を目指し六層のさらに奥へと進む、リコとレグとナナチ、そしてファプタの4人。
そんな中リコたちは、謎の探窟家に遭遇し彼らのアジトに招かれることに。そこで待ち受けていたのは探窟隊『呪詛船団』の団長・神秘卿スラージョだった。
スラージョは、リコたちが『巫女』の一味ではないかと疑念を抱き、『試し』を課すことで信じるに値する者たちかを見極めるというが…?
メイドインアビス(12)|コミック|竹書房 -TAKESHOBO-
そして漫画第66話では、リコにとって物語が大きく動く事態となります。

それでは、66話はどんな内容だったのでしょうか?
66話では、徐々に打ち解けていく呪詛船団とリコさん隊の交流が描かれています。
前半ではレグが、呪詛船団のメンバーである双子の子供「シェルミ」と「メナエ」を風呂に入れてあげます。
続く食事のシーンでは、スラージョが料理下手な一面が明らかになるなど、ほのぼのとしたシーンが続きました。
そして、後半では遂にリコさん隊がアビスの深界七層「最果ての渦」へと進むことになります。
第七層へは呪詛船団と”共同戦線”を張り、共に進むことになります。
リコが、第七層の未知なる世界に期待を膨らませたところで66話は幕を閉じます。
第七層「最果ての渦」はどんな場所か?
📕「メイドインアビス」12巻発売🎉
— アニメ「メイドインアビス」公式 (@miabyss_anime) July 31, 2023
さて、
おとぎ話の中に入りましょうか🪖🪖#miabyss pic.twitter.com/wWJt8Emqpn
ここでは、リコさん隊や呪詛船団が臨む”深界七層「最果ての渦」”について解説します。
七層「最果ての渦」は、深さ15500m以上の場所に位置するアビスの階層です。
また、アビスには上の方に登ろうとすると”上昇負荷”という呪いがかけられます。上昇負荷は深く潜れば潜るほど強力なものになりますが、七層の呪いは「確実な死」となります。
つまり、七層まで進んでしまうと戻ることが不可能となってしまう危険な旅なのです。
七層「最果ての渦」は『ハリヨマリ集』という封書に書かれた情報以外は一切詳細不明な場所でもあります。
また、66話ではリコが七層に足を踏み入れた瞬間、既に鳥獣の気配がするなど獰猛な原生生物の存在も示唆されています。
七層にはどんな危険があるのか、今後の展開に期待です!
呪詛船団との共同戦線とは何か?
66話では、リコさん隊と呪詛船団が「共同戦線」を張ったことが示唆されています。
この「共同戦線」とは一体なんなのでしょうか?
リコさん隊と呪詛船団は共に七層「最果ての渦」を目指していました。しかし、七層は未知の領域であるため、単独での行動は危険を伴うでしょう。
そこでスラージョは、リコさん隊に「第七層でのキャンプ候補地が見つかるまで」は共に行動するという取り決めを行ったのでした。
これこそが、リコさん隊と呪詛船団の「共同戦線」です。
共同戦線については、『メイドインアビス』外伝「ハワユ―ドコカ#04」でも複数の探窟隊と組んで「合同大探窟」を行っており、珍しいことではないのかもしれません。
しかしリコさん隊にとって、他の探窟隊と合同で行動することは今回が初めてとなりました。
一方で、リコはスラージョと最後まで行動をするつもりはなく、スラージョも「冒険は自らの手で険しきを冒すもの」としておりました。
そのため今回の共同戦線は、リコの考えが変わったり、原生生物に襲われて”離脱”しなければいけない状況に陥った場合は、即解消されることも示唆されてます。
奈落の連環(ハローアビス)とは何か?
ここでは、66話で初登場した言葉「奈落の連環(ハローアビス)」について解説します。
奈落の連環はリコさん隊に代わる名前候補!
「奈落の連環(ハローアビス)」とは、スラージョがリコの探窟隊の名前候補として考えたものです!
リコは元々、レグと共に単独としてアビスに潜ったため探窟隊には属していませんでした。
その後、第五層にて探窟家の最高位・白笛を手に入れたり、ナナチ・ファプタなどの仲間を加えることで探窟隊の様相を呈し、「リコさん隊」を呼ぶようになります。
しかし、「リコさん隊」は仮の名称であり正式名称は決まっていないことから、スラージョより「奈落の連環(ハローアビス)」が提案されたのでした。
奈落の連環の由来
更に66話では、「奈落の連環(ハローアビス)」の意味もスラージョの口より明らかになっています。
「奈落の連環(ハローアビス)」とは、次々と仲間を集めて冒険に挑むリコ達を表したものです。
スラージョ曰く、「白笛の探窟隊はその由縁に暗さを持ってる」ようです。「呪詛船団」という名前も、呪いを一手に引き受けているかのような暗さが感じられます。
しかし、リコの探窟隊だけは、ナナチ・ファプタなどを仲間に加えるなど「輪」をなしており、アビスの底への強い憧れを持って旅を続けています。
スラージョは、そんなリコ達を「眩しさを持って挑む者」と評価しており、命名したようです。リコにとっても最高に名誉がある名前と言っても過言ではないでしょう。
なお、「奈落の連環(ハローアビス)」の命名に心動かされるリコですが、「候補に入れておきます!」と言って即決はしていません。
なのでリコの探窟隊名は、66話時点では相変わらず「リコさん隊」の仮称となっております。
まとめ
今回は、漫画『メイドインアビス』12巻66話のあらすじ・見どころについて解説しました。
66話では、リコが遂にアビスの深界七層「最果ての渦」へと進むことになりました。
七層には獰猛な鳥獣の存在などが示唆されており、危険な冒険である雰囲気が節々に感じられます。
また、リコさん隊と呪詛船団の「共同戦線」や、スラージョ命名によるリコさん隊の正式名称候補「奈落の連環(ハローアビス)」など気になる点が盛り沢山となっております。
第七層でのリコの旅路はどうなってしまうのか、今後の展開から目が離せません!