『【推しの子】』は、推しアイドル・アイの子供に転生したアクアとルビーを主人公とした漫画です。
殺されたアイへの復讐や芸能界の暗部を描いたハードな内容となっております。2023年4月にはテレビアニメ化され、2期制作も決定しているなど人気の高い作品です。
漫画では、2023年8月24日発売の『ヤングジャンプ』39号で番外編第2話が公開されました。
第1話でのMEMちょに引き続き、第2話でも登場キャラクターの過去を深掘りする内容となっております。
第2話でスポットが当たったのは、鳴嶋メルトです!
そこで本記事では、番外編2話のあらすじ、鳴嶋メルトの過去などを解説します。
※本記事では、漫画『【推しの子】』「interlude」2話のネタバレを含みます。
↓まだ読まれていない方は、こちら!↓
番外編2話のあらすじ
『【推しの子】』「interlude」第2話は、どのような内容なのでしょうか?

まずはあらすじを見ていきましょう!
番外編2話は、本編の第二章「芸能界編」でドラマ『今日は甘口で(今日あま)』に出演する前の過去編からスタートします。
メルトは、握手会でファンに対する不用意な発言で炎上したり、顔を売りにするアイドル路線に抵抗を感じてバンドをやりたいと言ったり、迷走していました。
しかし、そんなメルトの心を見透かした社長は「『顔売り』を舐めるな!」と一蹴してしまいます。
そして月日は、本編の第五章「2.5次元舞台編」の舞台『東京ブレイド』終了後まで流れます。
メルトはアクアや有馬かなとの共演を通して、社長の言葉も身に染みて分かるようになったという成長が見て取れるようになりました。
そして芸能人が天職であることを人生を賭けて証明することを目標に掲げたところで物語は幕を閉じます。
見どころ①|鳴嶋メルトの不安
番外編2話の見どころの1つとなるのが、前半部分のメルトの不安です。
女の子にモテたいものの、アイドル的に自分を売り出すことには抵抗があるメルトは、特に考えもなく「バンドをやりたい」などの軽口が目立ちました。
また、ファンに対してはプロ意識に欠ける発言が目立ち、炎上することもあったようです。
一見するとチャランポランで不誠実な言動をしているように見えますが、その裏にはメルトの不安が見え隠れします。
この時のメルトの心境は、「ファン」という存在に立ち向かう覚悟や心意気を持たないまま立たされた「ステージ」に呑まれそうだった、と語られています。
気持ちの整理がつかないうちにファンの前に立ち続けなければならないとあっては、不安を抱えることも想像に難くないでしょう。
またメルトは、ファンに対するウインクを鏡の前で毎日練習するという努力家な一面も描かれています。
不安を抱えながらも努力は欠かさない。これは第五章「2.5次元舞台編」でも描かれていますが、以前からもそうであったことが分かるシーンとなりました。
見どころ②|職業:イケメン
番外編2話でもう1つ見どころとなるのが、メルトが冒頭と終盤で2度語る「職業:イケメン」です。

だいぶ奇抜でセンセーショナルな言葉ですが、どのような意味なのでしょうか?
「職業:イケメン」とはズバリ、鳴嶋メルトの芸能人としての生き様そのものでしょう。
メルトは中学生になった段階で「自分はモテる」と自覚し、スカウトされて芸能界入りしました。
メルトにとって、イケメンであることが芸能界入りに繋がり、同時に仕事であるということなのでしょう。
その後、メルトは自分の演技力の低さと周囲との実力差を目の当たりにしてしまいます。
しかし、前述の努力によって自分を磨き、考えを改めるようになりました。
そして終盤では、メルトの棒読みをいじるネットの声にも動じず、「職業:イケメン」を貫く姿が描かれます。
前半の「職業:イケメン」は自惚れから出てきた言葉でした。
しかし、終盤ではプロとして謙虚に自分を磨くことを覚えながらも、自分の強みであるイケメンを貫く姿勢を崩していないことが分かります。
この生き方こそ「職業:イケメン」であり、メルトの生き様と言えるでしょう。
まとめ
今回は『【推しの子】』の番外編にあたる「interlude」第2話のあらすじ・見どころについてご紹介しました。
今回は、鳴嶋メルトの過去にスポットが当たる回となりました。
メルトは、本編の第五章「2.5次元舞台編」以降は大きな活躍が無かったため、久々の登場となったため注目の内容です!
また、第五章はテレビアニメ2期で描かれることになるため、「メルトがどんな人物なのか?」を知る上でも今回の番外編は必読間違いなしです!