競技かるたを題材とし、綾瀬千早・真島太一・綿谷新の恋愛模様を描いた、末次由紀先生の大人気漫画『ちはやふる』が2022年8月発売の『BE・LOVE』9月号の247話にて最終回を迎えました。
247話では、名人クイーン戦の決着や千早が付き合う相手は太一と新のどちらか、千早たちのその後、など物語の根幹をなすテーマが展開され、幕を閉じました。
そこで一つの疑問が浮かび上がってきます。千早は無事に大学に受かったのでしょうか?太一や新の進学先も気になりますね。
今回は、千早・太一・新の3人の受験事情や進学先について考察し、ご紹介します。
※本記事は『ちはやふる』247話のネタバレを含みます。
千早の教師になりたい?大学には受かる?
ここでは千早が教師を目指す経緯、大学には受かるのか、ついてご紹介します。
千早が教師を目指す経緯
千早は進路志望調査の用紙に「クイーン」と書いてしまうほど自分の将来について考えがありませんでした。しかし、コミック20巻の吉野大会直後に将来の夢が明らかになります。
クイーン予選への出場に意気込んでいた千早ですが、日程が修学旅行とかぶってしまいます。
顧問の宮内先生は「クイーンになりたい」という千早の意を汲んで予選へ出ることを提案しますが、千早は修学旅行に行きたいと言います。その時に千早は将来の夢を語るのでした。
千早の将来の夢は、高校の先生になることです。宮内先生や富士崎高校かるた部顧問の桜沢先生のような顧問の先生になりたい、と泣き叫びます。そのためには修学旅行に行ったことが無いでは困るとのことでした。
「勉強が得意でも好きでもない千早が高校の先生なんて意外!」と思う方もいるかもしれません。
しかし千早は競技かるた部を設立し、仲間や後輩を持つようになり、切磋琢磨していく中で、指導する楽しさを覚えたのかもしれません。そう考えると千早らしい選択ですね。
最終回では、宮内先生は千早に教育現場の肝は「学び導く力」と教えます。
そして「部活の顧問をやりたいから」という軽い気持ちではなく、「人を教える怖さと人と向き合う楽しさ」に取りつかれた時に教師として戻ってくるようエールを送るのでした。
そもそも千早は大学に受かるの?
ここでは、結局のところ千早は大学に受かったのかについてご紹介します。
最終回では、卒業式の時点で千早は後期試験を控えており、場面が変わって全日本選手権でも千早が大学に受かっているのかどうか明確に知ることができません。
そんな中、『ちはやふる』原作の末次由紀先生がTwitter上で「そもそも千早は大学に受かるのか」というつぶやきを行います。千早なら浪人してもおかしくないという可能性がぬぐい切れない分、心配ですね。
かつて千早はかるたにしか興味がなく、成績は下から5位という低空飛行でした。
高校三年の春に太一が退部したことでかるたに身が入らなくなってしまった千早に深作先生に「学ぶこと」を勧められ、猛勉強していたので基礎学力は上がっているはずです。
果たして千早が大学に合格したのかどうかは神のみぞ知る世界なのか。『ちはやふる』最終巻に当たる50巻では番外編が挿入されます。もしかしたら、番外編でそのあたりの事情が語られるかもしれません。
千早の将来が心配な方は番外編に期待しましょう!『ちはやふる』50巻の発売は2022年12月13日(火)です。
太一の進学先はどこ?
ここでは、太一の進学先とその理由を考察し、ご紹介します。いったい太一はどこの大学を受験したのでしょうか。
太一が受験したのは京都大学
太一は学年一位の成績をずっと維持するほどの秀才で、当然東京大学を受験するものと思われていました。しかし、卒業式の日、千早は宮内先生から「太一は東大を受けなかった」と伝えられます。
同じかるた部の仲間である駒野(机くん)を問いただしに行きますが、「東京じゃないところ」を受験したことが分かります。
そして、千早は太一がかるた部の部室にいることを突き止め、どこの大学を受験したか尋ねました。
太一が受験したのは京都大学でした。
なぜ太一は東京大学ではなく、京都大学を受験したのでしょうか。太一は理由として「もう環境を変えなきゃ」と語ります。
太一は敢えて千早と距離を置くことでかるたに専念しようとしたのではないかと考えられます。
なぜなら太一は、千早と新が名人クイーン戦を制し、かるたで世界一となった瞬間を目の当たりにします。そして、千早と新に来年は名人戦に挑むことを宣言しているからです。
これまでも、太一は千早に振られてしまったことで、かるた部を退部しますが、周防久志名人がいる東大かるた会でかるたに打ち込んでいました。
敢えて「孤独」に自分の身を置くことで強くなる、それが太一のスタイルでした。京都大学受験も千早との距離を置くためなのではないかと推測できます。
太一は合格したのか?
結局のところ、太一は京都大学に合格したのでしょうか。
京都大学を受験することを千早に告げた太一は、「俺たちにはかるたがあるからまた会えるよ」と励まします。これは千早の口癖でした。
その時、千早はいつも自分の隣で見守ってくれていた人は太一であったことを改めて思います。千早は太一に告白し、付き合うことになりました。
太一は新に千早と付き合うことになったと報告した時に、太一は京都にいるため「遠距離恋愛」であることが判明します。
このことからも太一は無事に京都大学に合格したことが分かりますね。ただ、遠距離恋愛で千早との関係は大丈夫なのかなと思わずにはいられない一幕でした。
新の進学先はどこ?
ここでは、新の進学先やその理由についてご紹介します。新はどこの大学を受験したのでしょうか。
千早の近くに行くために東京進学を決意
新は小学校卒業時に実家の福井に戻ることとなり、千早とは離れ離れとなってしまいました。更に大好きな祖父が亡くなったショックでかるたを止めてしまいます。
そんな新を再び、かるたの世界に引き戻したのは千早でした。
また、新はもともと千早に想いを寄せています。千早からの返事は保留となっていますが、告白もしているほどです。
新は離れてしまった分、千早の傍に居たいと思うようになり、東京の大学を受験することを決意します。
新が受験したのは早稲田大学?
A級選手である新は競技かるたの実績を持って推薦入試を受けます。コミック37巻では、面接の練習をするシーン、推薦入試に挑むシーンを見ることができます。
練習にも関わらず、緊張してテンパってしまうという面白い新の一面が見られます。
そんな新でしたが、本番では「競技かるたは老若男女問わずに楽しめるように構造を変えたい」という意見を堂々と主張しています。また、競技かるたの名人になることを宣言していました。
では、新の受験した大学はどこなのでしょうか。
コミック37巻に登場する新が推薦入試を受けた大学の建物は早稲田大学の大隈講堂であるという見方が強いようです。
作中の他の大学名も東京大学、京都大学などの実在のものであるので新が受けた大学も早稲田大学のようですね。
また、最終回で高校卒業後の新の様子を見ると無事に合格しているように思われます。
まとめ
今回は『ちはやふる』の千早・太一・新がどこを受験したのか、無事に合格したのかについて考察し、ご紹介しました。
太一と新は大学と合格が確認できましたが、千早に関しては末次先生に合格が危ぶまれるほど分からない状況でした。千早たちの受験事情については『ちはやふる』50巻の番外編で明らかになるかもしれません。
千早の将来をかるたの神様に祈りつつ、2022年12月13日発売予定の『ちはやふる』50巻を待ちましょう!


