テレビアニメ『メイドインアビス烈日の黄金郷』は、主人公である冒険家の少女・リコが人とはかけ離れた姿の存在である「成れ果て」が住む村「イルぶる」を訪れるストーリーです。
今回ご紹介するのは、ヴエロエルコ(ヴエコ)とパッコヤンです。
2人は元々は黄金郷の目指すガンジャ隊の仲間でしたが、その後「イルぶる」では2人は別々の道を歩んでいました。パッコヤンは成れ果てになり、ヴエコは人間の姿のままです。
今回は「ヴエコとパッコヤンは百合なのか?」について解説します。
ヴエコとパッコヤンのプロフィール
ここではヴエコとパッコヤンがどんなキャラクターなのか、ご紹介します。

それでは、ヴエコをパッコヤンのプロフィールを見ていきましょう!
ヴエコ
ヴエコは本名をヴエロエルコと言い、赤色に白みがかった髪が特徴的な少女です。
過去の境遇から自分に自信がなくオドオドとしていますが、一方では優しく芯の強い一面も見せるキャラクターでもあります。
成れ果て村でのヴエコはガンジャ隊の頃よりも成長し、髪が腰の位置まで伸び、大人びた姿となっています。
ガンジャ隊のメンバーでは唯一、成れ果てになっていない人物でもあります。
※ヴエコの詳しいプロフィールやエピソードは以下の記事をご覧ください。

パッコヤン
パッコヤンは紺色の髪色が特徴の大人しい性格の少女です。ガンジャ隊では、ヴエコのことは頼りにしているようであり、共に行動することが多いです。
成れ果ての姿では、髪や衣服などは人間の時の面影を多く残していますが、最も特徴的なのは「単眼」である点です。
大きな眼で顔のほとんどのスペースを使っており、お化けのようでもありますが可愛らしいキャラクターです。
※パッコヤンの詳しいプロフィールや可愛い魅力については以下の記事をご覧ください。

ガンジャ隊でのヴエコとパッコヤンの関係は?
ここではガンジャ隊に所属していた頃のヴエコとパッコヤンについてご紹介します。
ガンジャ隊とは、行き場を失った者達が自分たちの理想郷である「黄金郷」を目指して旅をする決死隊です。
ヴエコとパッコヤンは共にガンジャ隊に入隊し、出会うことになったのです。
ヴエコは、遺物管理とお世話係を担当しており、隊長のワズキャン・ベラフと並んでガンジャの「三賢」と呼ばれる高い地位にいます。
またパッコヤンは、ヴエコの元で水の調達に行ったり、病人の看病を行っていました。
パッコヤンはヴエコの部下のような立ち位置に見えます。
しかし、ヴエコに対してほとんど対等に話しているようであり、三賢だからと言って特別な主従関係のような感じではないと思われます。
ヴエコとパッコヤンの百合シーンとは
ここでは、ガンジャ隊でのヴエコとパッコヤンの関係性を更に踏み込んだ形でご紹介します。
ヴエコとパッコヤンは肉体関係にあった!
ヴエコとパッコヤンは、アニメではほとんど同僚のような関係性で描かれていました。しかし、漫画では、もっと深い関係を持っているシーンが描かれています。
なんとヴエコとパッコヤンは肉体関係を持っていたのです。ヴエコは隊員たちのお世話係です。ここでいう「お世話」とは性欲に対するお世話だったのです。
ガンジャ隊の一員である少女・イルミューイはヴエコに対して「たくさん交尾した匂いがする」と指摘しています。
そして、漫画版ではイルミューイがヴエコとパッコヤンの百合シーンを目撃してしまっています。
ヴエコは身寄りのない自分を保護した男に暴行を加えられた過去があります。そのせいか、女性や少年を性的趣向に傾いているような節があります。
ヴエコにとって、パッコヤンは心を開くことができる数少ない存在であったのかもしれません。
アニメでは百合シーンはない?
ヴエコとパッコヤンの百合シーンは直接的な表現すぎるため、アニメでは全カットとなってしまいました。
ヴエコとパッコヤンの関係性がよく表れているシーンでもあるため映像化されなかったことを惜しむ声も多くありました。
そんな中、第9話では久々にヴエコと再会したパッコヤンがモジモジした様子でヴエコを見つめるシーンがありました。
普通であれば「しばらく会っていなかったから気まずい」と解釈できるかもしれません。
しかし、百合シーンがあったと考えれば、ただ気まずいだけではないヴエコに対する特別な感情も含まれていると考えられます。
アニメ版では、直接的な表現は避けられていても、表情一つで様々な想像を膨らませることができる作品となっています。
成れ果て村でのパッコヤンとヴエコの関係は?
ここでは、成れ果て村に住むようになってヴエコとパッコヤンの関係がどうなったのかについてご紹介します。
ガンジャ隊は水に寄生する原生生物「水もどき」を飲んだことで重病を患い、壊滅の危機に陥ります。
ガンジャ隊のピンチを救ったのはイルミューイでした。イルミューイの産んだ子供を食べることで病気を治すことができたのです。
更にイルミューイはガンジャ隊のメンバーを次々に成れ果ての姿に変えます。そして、巨大化した自分の体内に住まわせることになったのです。パッコヤンもこの時に成れ果てとなります。
一方でヴエコはイルミューイの子供を食べてしまったことや絶望の中のイルミューイに対して何もできなかったことに罪悪感を感じていました。
ヴエコはイルミューイへの贖罪として自死を決断します。しかし、寸前のところでワズキャンに止められてしまいます。
ヴエコは成れ果てになることなく、イルミューイの「目の奥」というところに閉じ込められてしまいます。
こうして成れ果て村でのヴエコとパッコヤンは再び会うことができず、離れ離れとなってしまいした。ヴエコとパッコヤンはお互いのことをどのように思っていたのでしょうか、とても気になるところです。
ヴエコとパッコヤンはその後どうなった?
パッコヤンが成れ果て村での生活を謳歌している時にヴエコは「目の奥」と呼ばれる場所で150年間も幽閉されており、2人の間には全く交流がありませんでした。
そんな中、ヴエコはリコが「目の奥」を訪れたリコと対面します。そしてリコによって「目の奥」から脱出し、パッコヤンとも再会を果たします。
果たしてパッコヤンはヴエコのことを覚えているのでしょうか?
前述のように、ヴエコの姿を確認したパッコヤンはソワソワとした様子でした。どうやらパッコヤンはヴエコのことを覚えていたようです。
イルミューイの最期の娘・ファプタが成れ果て村に復讐に来たクライマックスでは、姿を消してしまったヴエコを心配するパッコヤンの姿が描かれています。
その頃ヴエコは、アビスの呪いによって成れ果てと化してしまいます。成れ果てとなり、瀕死状態となってしまったヴエコを助けようとしたのはパッコヤンでした。
しかし、パッコヤンもアビスの呪いを受けてしまい、死んでしまうのです!
この別れ際に、2人はお互いの名前を呼び合っています。
長い間離れ離れになってしまっても、ヴエコとパッコヤンの間には深い友情があったことを再認識させられる感動的なシーンです。
まとめ
今回は、『メイドインアビス』のヴエコとパッコヤンの関係性について深堀りし、ご紹介しました。
ヴエコとパッコヤンの関係はただの友情に止まらず、「百合」という深い関係にあることが分かります。
残念ながら、テレビアニメ『メイドインアビス烈日の黄金郷』では、問題の百合シーンが全カットになってしまいました。
しかし、直接的な表現でなくてもヴエコとパッコヤンの関係性は十分描かれています。特に、ヴエコとパッコヤンの最期のシーンでは友情以上の関係を想像することができます。
皆さんも是非、『メイドインアビス烈日の黄金郷』でヴエコとパッコヤンに想いを馳せてはいかがでしょうか。