テレビアニメ『リコリス・リコイル』第9話では、錦木千束の余命が残り2か月である事態が判明しました。井ノ上たきなは千束を救うためにDAに復帰して真島討伐作戦に参加することを決意します。
最後まで笑顔のままリコリコで働こうとする千束、千束を救うために奔走するたきな。進む道は別れてしまっても、お互いを思う持ちは変わらないことが分かる感動的な回でした。
そして第10話では、衝撃な展開を迎えます。なんと千束がリコリコを閉店すると宣言したのです。一方で真島討伐作戦も開始され、真島も新たな動きを見せます。
今回は、『リコリス・リコイル』第10話の見どころを紹介します。
千束がリコリコを閉店しようとした理由は何なのか、真島のテロによってどんな事態が引き起こされてしまうのか、考察します。

※本記事は『リコリス・リコイル』第10話のネタバレを含みます。
リコリコ閉店の理由は?
第10話で最も衝撃的な出来事は喫茶リコリコが閉店となってしまったことでしょう。閉店の理由はいったい何なのでしょうか?
リコリコの閉店を言い出したのは千束でした。
リコリコのメンバーの中原ミズキ・クルミは余命が残り2ヶ月となってしまった千束を救うために奔走しまていました。千束はそれを知ってしまいます。
千束は「自分のことで皆の時間を使わせるのは悪い」、「リコリコは最後まで楽しい場所にしたい」と言い、リコリコの閉店を決意しました。
千束は急に閉店を思いついたわけではなく、いずれにしてもリコリコを閉店する予定でした。
その理由は千束の人工心臓を治す術はないことが分かっており、死を受け入れていたからではないでしょうか。
千束の死をミズキやクルミに見せてしまっては、リコリコが「楽しい場所」では無くなってしまう。そうなる前にリコリコの閉店を決意したのかもしれません。
千束の性格からして「思い出は楽しいままで」という意味なのではないかと思われます。
リコリコメンバーはそれぞれの道へ分かれて進むことになります。
たきなは既にDAに復帰しており、真島討伐作戦に参加しています。ミズキは婚活サイトで知り合った男性に会うためにバンクーバーに旅立ちました。
クルミはDAから狙われているため日本から離れる必要がありましたが、千束の勧めによりボードゲームの本場のドイツへ行きます。
そして、リコリコの店長・ミカは店に残り、千束との時間を過ごすことになります。
たきながDA復帰!真島討伐作戦の決行!
DAでは真島討伐作戦が決行されようとしています。真島は世界を股にかける「戦争屋」で、10年前に日本でも電波塔事件を起こしており、その時に旧電波塔を破壊しています。
そして今回、真島は新たな電波塔となる「延空木」をターゲットにしていることが分かり、真島の潜伏しているアジトを突き止めます。
真島討伐作戦での注目ポイントはたきなの行動です。
たきなは真島に武器を渡した犯人を相手に冷静かつ大胆に尋問します。リコリコでの優しそうな感じから打って変わってクールで冷酷な雰囲気が出ているカッコいい感じがあります。
潜伏アジトに突入するリコリスですが、既にもぬけの殻となっていました。
真島は、残された映像からリコリスを挑発します。真島が千束を引き合いに出して挑発したことで、たきなは抑えが利かなくなり真島を問い詰めます。
たきなは、かつて人質にとられた仲間を救うために命令違反を犯したことがあります。
今回も千束を救うためにいつも以上に冷酷かつ大胆に行動しています。たきなの仲間想いの優しい性格がよく出ているシーンです。
ミカの告白と千束の答え
閉店したリコリコではミカが千束に着物を見せます。
千束は成人式代わりに着物を着ることになりました。
この千束の着物シーンは普段の和装とも違った可愛さと色っぽさを兼ね備えています。大人の女性としての魅力を感じるオススメのシーンです。
楽し気な雰囲気が漂う中、ミカの告白で空気は一変します。
ミカはアラン機関の吉松シンジとある約束をしていました。それは、千束を「最強の殺し屋」として育てることだったのです。
千束はこれまで吉松のことを人を助ける「救世主」だと信じ、自分もその助けになるように殺しを止めて人助けをしていたのです。
しかし、実際に吉松が千束に求めていたのは「殺しの才能」だったのです。
ミカは千束の吉松を救世主だと信じる力が千束の命を支えていると思い、本当のことを言い出せなかったと涙を流して懺悔します。
そんなミカを千束を許します。千束は、本当のことを言わずに「自分に選ばせてくれたこと」を感謝します。
涙を流すほど千束を想うミカと、真実を隠されていても感謝の気持ちは変わらないという千束。
2人の絆は、この程度では揺るがない強固なものであると感じるシーンでした。
真島の真の目的とは?
真島は「延空木」の完成セレモニーで遂に仕掛けます。映像をジャックして一般市民に語り掛けるのでした。
真島は、今の平和は仮初のものであることを暴露してしまいます。そして、真島は銃を見せ、「これと同じものを都内にバラまいた」と言います。一般市民は無差別に事件に巻き込まれ、パニックとなります。
真島の目的はリコリスを白日の下にあぶり出すことでした。
真島はテロを隠蔽しているDAとリコリスの存在を暴露してしまいました。そして、リコリスへの対抗手段として一般市民に銃を使うように仕向けます。リコリスはこの事件に対処しなければなりません。
リコリスを一般市民の元に晒す。そうすることで偽りの平和は破られ、テロが横行する、それこそが真島の目的だったのです。
千束の決意に注目!
真島にリコリスの存在が示唆される事態となり、DAは窮地に立たされます。司令官である楠木は本部より錦木千束を作戦に登用するように迫られます。
いよいよ千束も事件とは無関係では、いられなくなってしまいます。
楠木司令官から千束の元に真島討伐作戦の要請の電話がかかってきます。それと同時に千束の元に真島と組んでいる天才ハッカー・ロボ太からもテレビ電話がかかってきます。
ロボ太の電話の映像には、吉松シンジが捕えられている映像が映っており、「千束が延空木に近づいたら吉松の命はない」と脅されてしまいます。
ミカは「吉松の罠であるかもしれない」と忠告します。しかし、千束は「吉松に会って直接確かめたい」と言い、吉松を助けに行くことを決心します。
千束・ミカ・吉松の運命はどうなってしまうのか、一般市民が巻き込まれた真島のテロを解決することはできるのか。
第11話がとても気になる展開です。
まとめ
今回は『リコリス・リコイル』第10話の見どころや注目ポイントをご紹介しました。第10話では、リコリコの閉店・吉松シンジの真実を知ってしまう千束・延空木での真島のテロなど物語の重要な部分が多く登場した回でした。
吉松を助けるために千束は真島の起こす事件から無関係ではいられなくなってしまいます。
果たして千束は無事に生還できるのか、ということも重大なポイントとなりそうです。まさに第11話への期待が高まる展開となりました。