『ちはやふる』は末次由紀先生が手掛ける人気漫画です。
2007年より講談社『BE・LOVE』で連載開始され、この度15年の時を経て完結することが発表され、長い歴史に幕を閉じることとなりました。
今回は『ちはやふる』の内容、最終巻は何巻になるか、最終回の見どころなどをご紹介します。
ちはやふるの世界観・あらすじ
『ちはやふる』は競技かるたに青春を捧げる高校生たちの物語です。作品の概要は下記の通りです。
まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。
ちはやふる｜BE・LOVE
大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。
しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。
まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー「ちはやふる」は、2016年に実写映画化!!!
転校生・綿谷新から競技かるたの楽しさを教わった綾瀬千早と真島太一は「ずっと一緒にかるたをやる」ことを誓いますが太一は別の中学に、新は実家の福井県に変えることになり離れ離れになってしまいます。
月日は流れ高校生になった千早はかるたを続けていれば新に再開できると信じ、太一と共に競技かるた部を設立します。千早はかるたで世界一になるため、高校生大会やクイーン戦に挑んでいきます。
『ちはやふる』で描かれる競技かるたは遊びのようなかるたではなく、スポーツのような凄みがあります。一枚一枚札が読まれる度に手に汗握る緊迫感が醍醐味です。
ちはやふる最終巻は何巻で発売日はいつ？
『ちはやふる』の最終回は2022年8月1日の『BE・LOVE』9月号に掲載されます。最終回は80ページ越えになっており、一挙掲載される大作です。また、実写映画版で主演を務めた広瀬すずさんやテレビアニメ版で主演を務めた瀬戸麻沙美さんなどの豪華キャストからのお祝いメッセージが収録されているファン必見の内容となっております。
最終巻は50巻となっております。作者の末次先生によりますと当初は49巻が最終巻となる予定でしたが、物語の展開と編集の都合を考慮した結果50巻となったとのことです。なお、50巻にはスピンオフ番外編も収録される予定となっています。最終回に向けて白熱する名人戦・クイーン戦が繰り広げられていたため、スピンオフが内容となっているのか期待が高まります。
49巻は7月13日発売、50巻は12月13日発売予定となっております。
千早と太一と新、恋の行方は？
『ちはやふる』では恋愛要素も大きなポイントです。千早は最終的に太一か新のどちらかと付き合うことになるのでしょうか。
新の告白
太一と新は二人とも千早に対して小学生の頃から想いを寄せているようでした。一方で、千早は自分をかるたの道へ導いてくれた新に対して恋心を抱いているようであり、高校生になってもかるたを通して新と再会することを望んでいました。
太一と新、先に動いたのは新の方でした。高校二年になった新は千早に再会し告白します。新は名人戦に挑むため西日本代表として挑戦者代表決定戦を戦いました。勝負には敗れてしまいますが、その後千早が駆け寄ってきます。
自身の敗北がとある札への執着だと反省する新に千早は「手に入れたいもの程手放し、必ず取りに行くと誓う」と言います。それはまるで好きだった千早と離れ離れになりながらも、こうしてかるたを続けたことによって再会できた新自身にも重なります。
「好きや、千早」―。その瞬間、新はポロっと口に出してしまいます。千早は突然のことで動揺し返答できず、この告白は保留となってしまいます。
太一の告白、千早の決意
高校生活最後の年を迎えようとしていた矢先、遂に太一も千早に告白します。「好きなんだ、千早が」―。太一は千早の気持ちが新に向いていることを百も承知の告白です。千早は「ごめん」と声にならないような細い声で太一を振ってしまいます。これがきっかけで太一は競技かるた部を退部してしまいますが、後にまたかるたの世界に戻ってきます。
そして千早も保留となっていた新の告白の返事をする時が来ました。高校三年の全国大会の終わりに千早は新に対し「かるたで世界一になりたい」と宣言します。新はお互いが名人・クイーンになるという道の先で重なり合ったときに返事を聞かせてほしいと答えます。千早と新の恋の行方は名人位・クイーン位戦が決着した後に明らかになると思われます。
千早は太一と新、どちらと付き合う？
上記の流れから太一と千早が結ばれる可能性は低いと考えられます。太一の告白には既に決着がついており、太一がかるた部員の大江奏に「今でも千早のことが好きか」と尋ねられた時には「分からない」と答えていることからも太一の中でも気持ちの整理ができているように思います。
一方で新と千早の恋は両思いでもあることから結ばれる可能性は高いのではないかと思われます。思えば、1巻で初めて千早と新がかるたをした時から二人の関係は運命的でした。千早が唯一取った札は「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」でした。
これは崇徳院の札で「愛しい人と離れ離れになってもいつかまた逢いたいと思う」という歌です。離れ離れになってもまた再会を果たした千早と新になぞらえているような気がしてなりません。とにかく決着は名人位・クイーン位戦後に明らかになると思われます。
ちはやふる最終回の見どころは？
最終章は新と千早がそれぞれ名人位・クイーン位戦に挑むというストーリーになっています。千早の対戦相手は友人にして最大のライバルである現クイーンの若宮詩暢、新の対戦相手は5連覇を果たした現名人の周防久志と対決します。
勝負は五番勝負でどちらも一進一退の攻防が続き、二勝二敗のまま最終の五試合目に突入することになりました。最終回では勝負の行方のその先の展開、千早と新の恋の行方などが見どころとなっていると思われます。白熱する展開に目が離せません！
まとめ
今回は『ちはやふる』の最終回・最終巻の発売日、見どころ、千早たちの恋路についてご紹介してきました。15年という長きに渡り連載を続けてこられ、50巻にも及ぶ大作となりました。
競技かるたを活かしたスピード感溢れる展開と淡い恋愛模様、人間関係が何より魅力の作品です。『ちはやふる』の最終回に是非ご期待ください！
