つくしあきひと先生原作の漫画『メイドインアビス』は、「アビス」と呼ばれる大穴の底を目指して冒険に出る少女・リコとロボットの少年・レグのストーリーです。
アビスは底に近づくほど、「呪い」と呼ばれる上昇負荷が強くなり、時には死の危険が迫ってしまうほど過酷なものとなっています。
この作品は、鬱展開とも言える過酷なストーリーが醍醐味となるダークファンタジー作品なのです。
2022年7月より放送されたテレビアニメ2期『メイドインアビス烈日の黄金郷』では、人間ではなくなってしまった存在・成れ果てたちが住む「成れ果て村」が舞台となりました。
新キャラである「成れ果ての姫」ファプタが登場し、成れ果て村の真相に決着がついたところで『メイドインアビス烈日の黄金郷』は最終回となりました。
『メイドインアビス』の人気は非常に高い作品であり、第3期を望む声も多く存在します。
本記事では、『メイドインアビス』の第3期はいつ放送となるのか、どんな内容となるのかについてご紹介します。



メイドインアビス2期最終回はどこまでだった?
テレビアニメ第2期『メイドインアビス烈日の黄金郷』では、深界六層に存在する成れ果てが住む村を舞台にした「成れ果て村編」が展開されました。
では、最終回ではストーリーはどこまで進んだのでしょうか?
ここでは、『メイドインアビス烈日の黄金郷』最終回である第12話「黄金」を振り返り、どこまで進んだかについて言及します。

それでは、最終回・第12話「黄金」のストーリーを見ていきましょう!
崩壊していく「成れ果て村」の中を、マジカジャ達と一緒に避難するリコ・レグ・ナナチ。その道中で倒れて動けなくなったワズキャンと対峙する。
ストーリー|アニメ「メイドインアビス」公式サイト
「ここに来れてよかったかい?」とリコに問うワズキャン。そして自身が成し遂げたかったこととは何かを語り始める。
一方、新たな記憶や価値に触れたファプタは、自らの役目を果たすため、村を襲う原生生物たちに再び戦いを挑む。
第12話では、「成れ果て村編」完結まで描かれます。
リュウサザイを始めとした原生生物の侵入により、成れ果て村は最後の時を迎えようとしていました。
母・イルミューイの子供を食べて生き延びた成れ果てたちに復讐を誓ったファプタも原生生物の攻撃に成す術がなく、ピンチを迎えます。
そんなファプタのピンチを救ったのは、ファプタが復讐を誓った成れ果てでした。成れ果ては、ファプタが生き残るために自分の身を食べさせます。
ファプタは成れ果てを食べることで、成れ果て村の住人とイルミューイの記憶を知ることになります。こうして、ファプタは彼らの「価値」を知り、自分の「価値」を見つけるために原生生物に最後の戦いを挑みます。
こうしてファプタは原生生物との戦いの果てに成れ果て村を消滅させます。そんな中、イルミューイの一番の友達であったヴエロエルコは「アビスの呪い」を受けてしまっています。
ファプタは、ヴエロエルコと最初で最後の交流を通して、イルミューイにとっての本当の「価値」がヴエロエルコであったことを知り、ヴエロエルコの死を看取ります。
こうして復讐と役目を終えたファプタは、レグに一緒に旅に出ないかと説得します。ファプタは笑顔で「考えておくそす」と言い、物語は幕を閉じるのでした。
『メイドインアビス烈日の黄金郷』は他者の「価値」に触れることで自分の「価値」が形作られるという、深いメッセージ性と哲学を持つ作品でした。
リコたちの冒険を待ち受けるものは何でしょうか?第3期の展開がどうなるのか、気になるところですね!
メイドインアビス3期はいつ放送?
『メイドインアビス』シリーズ第3期はいつ放送となるのでしょうか?
結論を言うと、2023年1月15日に続編制作決定がPVで発表されました!
テレビシリーズ第2期『メイドインアビス烈日の黄金郷』は6~10巻の内容に相当しました。
第3期は、現在の最新11巻からの内容となります。単行本の刊行は年に1巻ペースとなっているので、テレビアニメ放送分のストックが揃うには最低でも4~5年はかかってしまうと思われます。
巻数 | 刊行年月日 |
---|---|
1巻 | 2013年7月31日 |
2巻 | 2014年6月30日 |
3巻 | 2015年6月20日 |
4巻 | 2016年4月30日 |
5巻 | 2016年12月26日 |
6巻 | 2017年7月29日 |
7巻 | 2018年7月27日 |
8巻 | 2019年5月30日 |
9巻 | 2020年7月27日 |
10巻 | 2021年7月29日 |
11巻 | 2022年7月29日 |
アニメ「メイドインアビス」公式Twitterからも「皆さん、長生きしてお待ちください!」というツイートがされていることからも、続編が放送されるまでには長期間かかる可能性が高いです。
また、『メイドインアビス』シリーズは、劇場版映画『メイドインアビス 深き魂の黎明』も制作されているため、新作は映画である可能性もありますが、原作のストック上直ぐの制作放映は難しいでしょう。
以上のことから、『メイドインアビス』シリーズ第3期(新作)の制作は最低でも4~5年以上先になるのではないかと思われます。
メイドインアビス3期はどんなストーリーになる?
ここでは、『メイドインアビス』第3期はどのような内容となるのかについてご紹介します。
第3期の内容は、漫画『メイドインアビス』11巻以降の内容となると思われます。
11巻では、成れ果て村を後にしたリコ・レグ・ナナチが深界六層を進んで行くという所からスタートします。一緒に旅に出ることを保留にしていたファプタが加わり、リコさん隊は更にパワーアップします。
そんな中、リコさん隊は、「巫女一味」を探している成れ果てと探窟家に遭遇します。リコは彼らの頭に面会を果たします。
その頭とは、白笛の一人であり「呪詛船団」のリーダーでもある神秘卿・スラージョだったのです。
以上のように、今後のストーリーでは、リコたちがスラージョとの交流や巫女一味との対峙がメインとなるのではないかと思われます。
メイドインアビス3期の見どころは?
『メイドインアビス』第3期では、どこが見どころとなるのでしょうか?
ここでは、見どころとなりそうなポイントを3つご紹介します。
見どころ① ファプタの仲間入り
一緒に旅をすることに「考えておくそす」と言っていたファプタですが、遂にリコたちの仲間になります。
ファプタは白笛の声を聞くことができます。ファプタの力によって、リコの母・ライザの白笛が「ドニ」という人物であることが判明します。ファプタの仲間入りによって、物語は重要な局面を迎える予感がしますね!
また、ファプタが加わったことでレグと並んでリコさん隊の大きな戦力となりました。今後の戦いでは、レグとファプタの強力なタッグ戦を見られるかもしれません!
ファプタはナナチとも仲が深まっていき、2人の絡みも多くなると思われます。ファプタとナナチが触れ合っている姿はリコからも「ふわふわが絡まってる」と評されます。
「ふわふわが絡まってる」姿はアニメではどう描かれるのか、第3期への期待が高まります!

見どころ② テパステと謎の死体の関係
リコたちは第六層で座ったまま死体となった探窟家に遭遇します。探窟家の名前はクラヴァリという体格のいい壮年男性です。
なぜクラヴァリが六層へのライトダイブを行い、死んでしまったのかについてはリコの物語と並行して展開されるストーリー「ハワユ―ドコカ」で語られています。
クラヴァリのラストダイブにはテパステという可愛らしい女性探窟家が同行していました。テパステはクラヴァリと別れた後はスラージョの探窟隊「呪詛船団」と行動を共にしています。
テパステはショートヘアーがトレードマークな活発な性格の少女です。胸が強調されているセクシーなデザインで、アニメ化した際には更に話題となるかもしれません。
「ハワユ―ドコカ」とリコの物語を繋ぐ重要なキャラクターでもあるため、テパステからも目が離せません!
見どころ③ 神秘卿スラージョと呪詛船団の登場!
最後に紹介する見どころは白笛・神秘卿スラージョとその探窟隊「呪詛船団」です。
スラージョは今まで白笛・オーゼンによって語られた際に名前とシルエットのみの登場となっていた謎に包まれたキャラクターです。
白笛には、オーゼンならば「不動卿」、ライザであれば「殲滅卿」といった異名を持ちます。スラージョの異名は「神秘卿」と言います。一体なにが神秘なのか、気になるところですね。
シルエットでは、カラスのようなマスクを被っており、どのような顔をしているのか、性別はどちらなのか、などは分かっていませんでした。
そんな中、漫画11巻で遂にスラージョの素顔が登場します。
スラージョは胸があることから女性ではないかと思われます。しかし、「オレ」という一人称を使うためミスリードの可能性もあるため、性別に関しては何とも言えません。
スラージョは自分の白笛以外にも沢山の笛を身に着けており、異様な姿をしていると言えます。
スラージョは「呪詛船団(ヘイルヘックス)」という探窟隊を率いて第六層まで到達していました。隊員には人間だけでなく、成れ果ても含まれています。呪詛船団は「巫女一味」と呼ばれる謎の組織を警戒しているようです。
「巫女一味」とは一体何者なのでしょうか?スラージョやリコにとって敵なのか否かも含めて謎に包まれています。
第3期では、スラージョ率いる呪詛船団と謎の存在である巫女一味が物語のキーとなりそうに思われます。
まとめ
今回は『メイドインアビス』第3期の可能性、いつ放送となるか、見どころとなり得るポイントなどについてご紹介しました。
2023年1月15日に続編制作決定のPVが公開されました。しかし、原作である漫画の刊行状況からすると、最低でも4~5年はかかってしまうように思われます。
第3期となれば、スラージョやテパステといった魅力ある新キャラクターの登場が見どころとなります!
