『風都探偵』は、石ノ森章太郎先生を原作とした特撮番組『仮面ライダーW』の正統続編としてスタートした漫画作品です。
2022年8月よりテレビアニメ化され、仮面ライダーシリーズのアニメ作品となりました。
物語は主人公・左翔太郎の視点を中心に展開されますが、『風都探偵』にはもう1人の主人公が存在します。
もう1人の主人公はフィリップといいます。
フィリップは左翔太郎の相棒であり、翔太郎と共に仮面ライダーWに変身する重要なキャラクターです。そんなフィリップはどんな人物なのでしょうか?
本記事では、フィリップのプロフィール、左翔太郎や謎の美女・ときめとの関係、過去についてご紹介します。

フィリップのプロフィール

それでは、フィリップのプロフィールを見ていきましょう!
名前:フィリップ
年齢:不明
一人称:僕
居住場所:鳴海探偵事務所
性格:好奇心旺盛、冷静沈着
C V:内山昴輝
フィリップは鳴海探偵事務所の「もう1人の探偵」であり、左翔太郎の相棒です。そして左翔太郎と共に風の街「風都」を守る「仮面ライダーW」の変身者でもあります。
かつては「魔少年」と呼ばれていたこともありミステリアスな一面も持っています。
「Wの頭脳」と呼ばれるほどの知識を持っており、敵を倒す際の作戦を立てるなど頭脳明晰でクレバーなキャラクターです。
探偵としては、自らは外に出て事件を追うことはあまりせず、探偵事務所にこもって翔太郎が集めた情報を元に推理する「安楽椅子探偵」のスタイルを取っています。
一方で、好奇心旺盛でもあり一度興味が沸くとそれ以外のことが眼中にないくらい調べることに集中してしまうことが玉に瑕です。
声優は内田昂輝
声優は内田昴輝さんが担当します。
内田さんは子役からスタートし、ゲーム『キングダム ハーツII』ロクサス役で注目を集め、声優の道を歩む始めました。
『呪術廻戦』狗巻棘役を始め多くの主要キャラクターを演じ、優男なイケメン役に定評がある声優です。
仮面ライダーWに変身時はフィリップが気絶する!
仮面ライダーは左翔太郎とフィリップの2人で変身します。まさに「2人で1人の仮面ライダー」なのですが、実際はどのように変身しているのでしょうか。
ここでは、仮面ライダーWの変身とフィリップの関係性についてご紹介します。
仮面ライダーWは、左翔太郎とフィリップが持っているそれぞれ3本のガイアメモリを装着することで変身します。このガイアメモリを組み合わせることで9つのフォームを使い分けることができるのです。
では、どうやって2人が1人になるのかということですが、変身方法はとても奇妙です。
仮面ライダーWは、フィリップの意識をガイアメモリに乗せて翔太郎の身体に転送することで変身します。その間のフィリップの身体は抜け殻になり、倒れ込んでしまいます。
まさに仮面ライダーWとは、翔太郎の身体で翔太郎の意識とフィリップの意識が混在している姿なのです!
翔太郎が使うガイアメモリは、ジョーカー・メタル・トリガーで装備や能力を現わしています。それに対して、フィリップが使うガイアメモリはサイクロン・ヒート・ルナです。
フィリップのメモリは属性を現わしています。
フリップのメモリには、風の記憶を持つスピードがあるサイクロン、火の記憶を持つ火力のあるヒート、幻想の記憶を持つトリッキーなルナがあります。
フィリップの地球の本棚とは?
アニメ『風都探偵』第2話では、フィリップが「地球の本棚」で事件の手がかりを調査するシーンが描かれます。
地球の本棚は白い空間に無数の本棚が敷き詰められている謎の空間です。地球の本棚とは、いったい何なのですしょうか?
地球の本棚とは、フィリップの脳内にあるデータベースです。なんとここには「地球の全て」に関する情報が詰められているのです!
フィリップは自分の精神世界に入ることで地球の本棚へ行くことができます。そしてキーワードに当てはめることで本を厳選し、事件解決に導いています。
Wの敵・ドーパントが絡む事件は、翔太郎の地道な調査だけでは限界な場面も多々あります。そんな時に地球の全ての情報を有する地球の本棚とフィリップの頭脳が必要となって来るのです!
地球の本棚が使える理由!フィリップの正体と過去
地球の記憶と繋がることができるフィリップ。とても普通の人間のできることではありませんが、フィリップはなぜ地球の本棚へ行くことができるのでしょうか?
これについては『風都探偵』ではあまり多くは語られていません。フィリップと星の本棚の関係については前作『仮面ライダーW』を追う必要があります。
ここでは、『仮面ライダーW』よりフィリップの正体と過去をご紹介し、『風都探偵』に繋がる謎について見ていきたいと思います。
フィリップの正体は『仮面ライダーW』第45~46話で明かされます。
フィリップは本名を園崎来人といい、敵組織「ミュージアム」の首領・園崎琉兵衛の息子でした。なんと来人は5歳の時に琉兵衛が発掘を行っていた遺跡の穴に落ちてしまい、死んでしまったのです!
しかし、その時に来人の肉体は地球の記憶に触れ、奇跡的にデータとして再構築され復活しました。つまり、来人ことフィリップは地球の本棚を元に作られたデータの塊と言えます。
これがフィリップの正体であり、地球の本棚を自由に使える理由です。
「ミュージアム」はフィリップと翔太郎の活躍により壊滅します。その後にフィリップは一度消えてしまいますが、フィリップの家族の力によって再復活を遂げ、『風都探偵』へと繋がります。
『風都探偵』でも、地球の本棚は健在のようです。地球の本棚は『仮面ライダーW』の時と同じアングルや演出がなされているので仮面ライダーWファン必見のシーンです!
フィリップと”ときめ”の関係は?
ここでは『風都探偵』の新キャラクターである”ときめ”とフィリップの関係についてご紹介します。
ときめは「T字路の魔女」と呼ばれ、ドーパント事件に巻き込まれた謎の美女です。
記憶喪失であり、ガイアメモリとも深く関わっている可能性が高いため、左翔太郎の探偵助手という名目で鳴海探偵事務所で預かることになったのでした。
翔太郎には良く懐いているときめですが、フィリップとはどんな関係なのでしょうか?
2人の関係は最初、最悪でした!
ときめが探偵助手となったばかりの第4話で、フィリップはときめに対して上から目線にも聞こえるような話し方をしてしまいます。これによってときめはフィリップには歓迎されていないと感じてしまうのでした。
更にフィリップは、敵との戦いで依頼人を危険に晒してしまったときめを糾弾し、2人の仲は悪化の一途を辿っていきます。
修復不可能かに見えたフィリップとときめですが、第5話で2人の関係に転機が訪れます。
フィリップは鳴海探偵事務所の所長・亜樹子に「フィリップはときめにジュラシーを感じている」と言われます。フィリップは、ときめが翔太郎と親しくなることに嫉妬していたのです。
これは以前のフィリップでは嫉妬のような人間らしい感情は持ち合わせていませんでしたが、翔太郎との関係を通して人間らしい感情が芽生えてきた証拠でもあります。
フィリップは自分の感情を理解し、更にときめが依頼人を守るために奮闘する姿を見て、ときめに対する認識を改めました。
こうしてフィリップとときめの関係は修復され、仲も縮まるようになったのです!
ときめは、翔太郎との関係が注目されますが、フィリップともお似合いの関係に見えます。今後、フィリップとときめの関係がどのように進展していくのか、要注目です!

フィリップの変身フォーム”ファング・ジョーカー”
仮面ライダーWは、基本的に翔太郎の身体にフィリップの意識を乗せることで変身します。しかし、Wはそれが全てではなく、フィリップの身体に翔太郎の意識を乗せる変身も存在します。
ここでは、フィリップの身体を使った変身フォーム”ファング・ジョーカー”についてご紹介します。

それでは、ファングジョーカーのスペックを見ていきましょう!
身長:195cm
体重:82kg
パンチ力:8t
キック力:13t
ジャンプ力:30m
必殺技:ファングストライザー
ファングジョーカーは、翔太郎のジョーカーメモリとフィリップのファングメモリを使用します。白と黒のデザインで腕や足が刺々しくなっていることが特徴です。
武器は肩から出現する刃『ショルダーファング』、腕から出現する刃『アームファング』があり、必殺技は『ファングストライザー』です。
ファングメモリはティラノサウルスのような形をしたガイアメモリであり、フィリップを守る性質を持っています。
ファング・ジョーカーは、フィリップのイメージとは真逆の荒々しい野性的なスタイルで戦います。普段は大人しいフィリップからは想像できない意外な一面を楽しめるオススメなシーンです。
まとめ
今回は『風都探偵』のフィリップについて紹介しました。前作『仮面ライダーW』の雰囲気を完璧に受け継いでおり、仮面ライダーファンからも人気の高いキャラクターです。
新キャラクター”ときめ”とは、始めは仲の悪いところから距離が段々と縮まっている姿も丁寧に描かれており、ときめとフィリップの関係からも目が離せません!
『風都探偵』フィリップの活躍をぜひ本編でチェックしてみて下さい!