『後宮の烏』は白川紺子さんによる小説で、集英社オレンジ文庫から全7巻で刊行されています。
中華風の架空の王宮を舞台としています。どんな頼み事でも引き受けるという妃・柳寿雪が不思議な術を駆使して解決すると言った歴史ファンタジー系のストーリーとなっています。
2022年10月よりテレビアニメが放送され、更に話題となっている作品です。
中でも注目を集めたのが、主人公である妃・柳寿雪です。一見するとクールで知的なキャラクターに見えますが、寿雪の魅力はそれだけではありません!
本記事では、『後宮の烏』の柳寿雪のプロフィールなどをご紹介します。また、柳寿雪は『かぐや様は告らせたい』のキャラクター・四宮かぐやに似ているのかについても考察します。

柳寿雪のプロフィール

それでは、柳寿雪のプロフィールを見ていきましょう!
名前:柳寿雪
年齢:16歳
称号:烏妃
居住場所:夜明宮
好物:包子
C V:水野朔
柳寿雪は、「烏妃」と呼ばれる妃にも拘らず、皇帝の夜伽をしない特別な妃です。「夜明宮」と呼ばれる後宮の奥深くで、他人とは関わらず金色の鶏・星星と共に暮らしています。
後宮に住んでいること以外はあまり知られておらず、まさに謎の多い存在です。
「烏妃」の姿を見た者は、老母であると言う者もいれば、少女であると言う者もいるといった噂があるようですが、寿雪は16歳であり美少女といった印象です。
また、寿雪はクールで物静かな性格をしています。夏王朝の皇帝・夏高峻が夜明宮を訪れた際にも、決して権力者にも媚びないという態度を取るといった、しっかり者です。
声優を務めるのは水野朔さんです。本作『後宮の烏』柳寿雪役が初のアニメ主演作品となっています。また、『ぼっち・ざ・ろっく』ではメインキャラクターの山田リョウ役を務めるなど、今注目の声優の1人です。
柳寿雪の役目とは?
寿雪は、呪い殺・祈祷・失せ物さがしなど頼まれれば何でも請け負っています。それが寿雪の「役目」だとされています。
しかし、寿雪は第1話で「代償のない頼みごとは受けない」としていました。呪殺ならば命を、祈祷ならば財産を、失せ物さがしは応相談という条件が付けられており、何でも請け負うというのは少し語弊があるように思います。
では、依頼に対してどのように対応するのでしょうか?
第1話で、仕方なく夏高峻の依頼を引き受けた寿雪は、宮女の姿に扮して「飛燕宮」という別の後宮に潜入し、聞き込みによって情報を得ていました。
まるで探偵のような地道な手段です。妃である寿雪が女官の格好で潜入捜査をするというギャップが可愛らしく面白いシーンですね!
柳寿雪はどんな術を使う?
寿雪は不思議な術を使うとされ、会うものは災いがもたらされると噂されています。では、どのような術を使うのでしょうか?ここでは、寿雪の能力についてご紹介します。
寿雪の術は髪飾りある花を取ると白色に光、さらに息を吹きかけることで発動しています。第1話では、2つの術が披露されています。
1つ目の術は、瞬間移動です。依頼をしに夜明宮にやって来た皇帝・夏高峻を鬱陶しいと感じて髪飾りを夏高峻とその家来・衛青に吹きかけます。すると、2人は一瞬のうちに夜明宮の門の外に移動していたのでした!
2つ目は「幽鬼」を呼び出すことです。幽鬼とは、未練を残して死後の世界「楽土」へ渡ることのできなかった者の魂が変化した姿を指します。
夏高峻は拾った首飾りに付いている幽鬼を調べて欲しいと頼み、寿雪は髪飾りに息を吹きかけると女性の幽鬼が出現しました。
このように、寿雪は髪飾りに息を吹きかけることで術を使うことができるようです。今後も、他の術が更に展開されていくことが予想されます。どのような妖術が使われるのか、要注目のポイントです!
柳寿雪はツンデレでまんじゅう好き!
例え皇帝であろうと何者にもなびかないクールな寿雪ですが、実は意外な一面を持っています。実は、寿雪はツンデレなキャラクターなのです。
第1話では夏高峻の依頼をクールに断る寿雪ですが、夏高峻に触れられて容姿を褒められると簡単に顔を赤くして照れてしまいます。
夏高峻は優男のイケメンなので、照れてしまうのは仕方ないことですが、いくら何でもデレが早いです。
さらに夏高峻は依頼を聞いてもらうために包子(まんじゅう)を差し出します。すると寿雪は目の色を変えて包子にかぶりつき、遂には夏高峻の依頼を引き受けることとなるのでした。
クールに見えるが、実はチョロくてデレが早い。寿雪は意外と表情が豊かです。そこのギャップも可愛らしい魅力となっているのです。
柳寿雪は四宮かぐやに似ている?
柳寿雪は「かぐや様」に似ているという声がツイッター上でいくつも上がっております。「かぐや様」とは、いったい何者なのでしょうか?
「かぐや様」とは、赤坂アカさん原作の漫画『かぐや様は告らせたい』の主人公・四宮かぐやを指しています。
四宮かぐやは、総資産200兆を超える「四宮グループ」の令嬢であり、セレブが集う学校「秀知院学園」の生徒会副会長を務める才女として描かれています。
一方で、生徒会長の白銀御行とは相思相愛にも関わらず、お互いにプライドが邪魔して告白ができないというギャップも兼ね備えています。
では、柳寿雪と四宮かぐやはどの辺りが似ているのでしょうか?2人の共通点について考察して行きたいと思います。
共通点① 見た目が似ている
一つ目の共通点は見た目です。
夜明宮に居る時の妃の姿では分かりにくいですが、女官の姿に変装した際の見た目が四宮かぐやそっくりなのです!
まず共通しているのは、両サイドの髪がシンメトリーに垂れている点です。そして、かぐやは赤いリボンで髪を止めていますが、寿雪も赤い髪留めを使用しています。
この黒髪に赤い髪飾りという寿雪の色合いが、かぐやを連想させているのかもしれません。
もう一つ見た目で共通しているのは顔のパーツです。特に目の大きさ・形や眉の薄さなどは特に似ています。
寿雪は、「烏妃」と呼ばれる特別な妃です。大財閥の令嬢のかぐやと同じく上流階級のキャラクターという設定のため、眉の薄さなど気品あるデザインとなったのかもしれません。
共通点② 性格・話し方が似てる
二つ目の共通点は性格や話し方など内面に関するところです。
前述のように、寿雪はクールな反面、直ぐにデレたり素が出たりします。かぐやも同じように普段はクールなのですが、大好きな白銀御行を目の前にすると内心ではデレデレになってしまうのです。
普段の性格と素が出た時に可愛らしい一面がつい出てしまう点は特に一致していますね。
他にも、寿雪とかぐやは声のトーンや話し方が似ています。両者とも声は低めで落ち着きのある気品さを持っているように思えます。
以上のように寿雪とかぐやには見た目にも内面にも似ているところがあります。
どちらも上流階級の女性キャラクターという共通点があるため、『後宮の烏』アニメ化にあたって『かぐや様は告らせたい』の四宮かぐやは意識されていたのかもしれません。
他にも、寿雪とかぐやの共通点を探しながら視聴するのも楽しみの一つでしょう!
まとめ
今回は『後宮の烏』の主人公・柳寿雪についてご紹介しました。クールで気品のある妃ですが、食べ物には弱くツンデレといったギャップが可愛いキャラクターでもあります。
一方で、妖しい術を使うなど謎の多い存在でもあります。なぜ術が使えるのか、様々な頼みごとを請け負うのか、今後のストーリーに要注目です!

