リコは、つくしあきひと先生の漫画作品『メイドインアビス』の主人公です。
そもそも『メイドインアビス』の世界観は”アビス”と呼ばれる大穴の遺跡に”探窟家”という冒険家が挑んでいくというものです。
その中でリコは、ロボットの少年・レグや”成れ果て”と呼ばれるナナチと共にアビスの底を目指して旅をする少女です。
リコは主人公であり、出番の多いキャラクターです。しかし、謎に秘めた部分もあり「正体は何なのか?」「最後はどうなってしまうのか?」などリコに対する疑問は多くあります。
そこで本記事では、リコのプロフィール・冒険の目的・正体・最後は死ぬのかについてご紹介します。
リコのプロフィール・声優
ここでは、まずリコの人物像と担当声優についてご紹介します。
リコは好奇心旺盛な探窟家見習い!

それでは、リコのプロフィールを見ていきましょう!
名前:リコ
年齢:12歳
種族:人間
出身:大穴の街・オース
所属:ベルチェロ孤児院
母:ライザ
父:トーカ
探窟家ランク:赤笛→白笛
CV:富田美憂
リコは、アビスの淵にある街・オースに住む12歳の少女です。金髪のおさげのツインテール、広いおでこ、メガネがトレードマークの可愛らしい外見です。
探窟家の最高ランク・白笛である母親のライザに憧れ、ベルチェロ孤児院にて探窟の訓練をしています。
性格は好奇心旺盛で、危険を顧みずに突っ走ってしまうことがしばしばあります。ランクは当初、赤笛(探窟家見習い)でしたが、”未来の白笛”を目指して前に進む貪欲さがあります。
アビスの遺物に関する知識が豊富で、リコの起点によって何度もピンチを切り抜けるほどです。他にも料理が得意であり、アビスに住む原生生物を片っ端から食してしまいます。
以上のように、リコはロボット少年・レグのように戦闘向きではありませんが、アビス知識を活かした作戦の立案や料理など後方支援としての役割に長けています。
また、アビスへの憧れと好奇心を何よりも優先してしまうことがあり、自分の命さえ試みないような危険な行為に出てしまうなど危なっかしい一面もあります。
声優は富田美憂
声優を務めるのは声優事務所「アミューズ」に所属されている富田美憂さんです。
2015年に『干物妹うまるちゃん』でテレビアニメデビューを果たし、2016年に『アイカツスターズ!』虹野ゆめ役で初主演を飾る実力派です。
その後も『かぐや様は告らせたい』伊井野ミコ役や『ぼくたちは勉強ができない』緒方理珠役などの所要キャラクターを数多く演じる人気声優の1人です。
以下は、富田美憂さんの公式プロフィール・Twitterです。富田さんの活躍を是非応援してみて下さい!
公式サイト | 富田美憂|アミューズWEBサイト |
公式Twitter | 富田美憂 |
リコがアビスの底を目指す理由は?
リコはオースで探窟家の道を地道に目指していましたが、突如としてレグと共にアビスの奈落の底へ行くことを決断します。
アビスには、上に登ろうとすると吐き気や流血、最悪の場合は死に至るという上昇負荷があります。これは「アビスの呪い」とも呼ばれており、リコが目指す奈落の底から上へ行こうとすれば死に至ってしまいます。
つまりリコは、探窟家見習いにして二度と戻ることのできない冒険に出てしまうのでした!
では、なぜリコはそんな危険な冒険に出てしまったのでしょうか?
ここではリコがアビスの底を目指す理由と目的についてご紹介します。
きっかけは母親からの手紙
リコがアビスの底を目指すきっかけは、リコの母親・ライザからの手紙を見たからです。
ライザは最高ランクである白笛の探窟家で、ラストダイブ(アビスの底へ行くこと)を決行し、死亡扱いとなっていました。
そんな中、テレビシリーズ第2話でライザの白笛と所持品が地上に上がって来ます。
ライザの所持品を見ることになったリコは、「奈落で待つ」という奇怪な手紙を発見します。これによってリコはライザはまだ生きていること、そして自分を呼んでいることを確信します。
リコは母親に会いたいという想いを胸に奈落へと冒険に出るのでした。
しかし、これはアビスの底を目指すきっかけに過ぎず、真の理由は別にあります。
真の理由とは、リコが「アビスの底を見てみたい」というものです。好奇心旺盛なリコにとってアビス探求は何よりも大切なものです。
もちろん母親と再会するということも目的の一つですが、例え奈落で待つ者が母親でなくてもリコが奈落を目指すことに変わりはありません。
アビスの底が見たいだけで危険な冒険に出てしまう、リコの好奇心は恐ろしいまでに強すぎます
リコは既に死んでいる?出生の謎!
リコは出生について大きな謎を持っています。
リコはライザがアビスに潜っている時に生まれた子供です。なので当然、アビスの呪いである上昇負荷も受けています。
アビスで生まれ、呪いを受けたリコの身体はどうなっているのでしょうか?また、リコの父親はどうしているのでしょうか?
ここでは、リコの父親や出生にまつわる謎についてご紹介します。
リコは母・ライザ、父・トーカの娘
リコの母親・ライザは「殲滅卿」の異名をとる白笛の探窟家です。
金髪の美しい外見を持つ一方で、性格は男勝りで豪快です。好奇心も人一倍旺盛で、リコの好奇心の高さもライザから引き継いだもののようです。
そしてリコの父親はトーカといい、ライザの隊の探窟家でした。
探窟家としてのトーカのランクは達人の黒笛です。アビスの深界五層まで潜ることができ、白笛に次ぐ高ランクです。
トーカは黒笛にも拘らず、間抜けでのほほんとした顔が特徴的です。性格的にも穏やかで繊細そうな優男で、男勝りで豪快なライザとは対照的です。そんな正反対な性格だからこそ引かれ合い、夫婦となったのだと思われます。
しかし、ライザとトーカの幸せは長くは続きませんでした。トーカは、探窟中にあっけなく死んでしまい、ライザはリコを宿したまま先立たれてしまうのです。
トーカの死によって、リコは誕生前から前途多難な人生を暗示させられます。しかし、リコには更なる困難が待ち受けているのです!
リコは既に死んでいる?
『メイドインアビス』第1シリーズ7話では、リコにとって衝撃的な事実が判明します。
なんとリコは最初から死んでいるのです!
ライザはトーカに先立たれた後にリコを出産しますが、その出産も実は死産だったのです。では、なぜリコは生きているのでしょうか?
結論から言うと、リコはアビスの遺物の力で生かされています。
ライザの師匠でもある白笛のオーゼンは、リコを取り上げ死産だと分かるとアビスから出土した一級遺物「呪い除けの籠」にリコを入れます。
するとリコは息を吹き返したのです。「呪い除けの籠」とは死んだ生命体を生き返らせる能力を持っていたのでした。オーゼンは何の気なしにリコを入れただけであるため、リコが生き返ったのは全くの偶然による奇跡です。
しかし、恐ろしいのはこれからです。「呪い除けの籠」の効力は永久には続きません。つまり、リコにあるアビスの力もいつか尽きてしまい、リコは再び死んでしまうのです。
効力がいつ切れるのかは不明ですが、いつ切れてもおかしくはないが劇中でも示唆されています。
リコにはいつ死んでしまうかも分からない恐怖が常に付きまとっているのです。しかし、リコはその程度では怖気づきません。
いつ死んでもいい覚悟でアビスの底へ突き進む、リコは死すらも恐れない強い好奇心で冒険を続けるのでした。
リコが白笛になった経緯は?
白笛に強い憧れを抱いていたリコですが、劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』にて遂に白笛になります!しかし、それと同時にリコは白笛の驚愕の真実を知ってしまうのです。
ここでは、リコが白笛になった経緯と白笛の真実についてご紹介します。
白笛の正体とは?
アビスの深界五層に辿り着いたリコたちは第六層への関門である「前線基地」を訪れます。
そこでリコは、前線基地の管理者であり白笛でもあるボンドルドから、第六層へ行くには自分自身の白笛が必要であることを知らされます。
更にボンドルドは白笛の正体を話します。白笛は二級遺物「命を響く石」を材料としているのですが、「命を響く石」の正体は元は「生きた人間」なのです!
つまり、白笛とは生身の人間の犠牲によって成り立つものだったのです。
リコの白笛はプルシュカ
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』にて、リコの白笛となったのはプルシュカという少女です。銀色の髪と赤い眼がトレードマークであり、リコに負けず劣らずの天真爛漫さを持っています。
正体はボンドルドの娘です。ボンドルドのことは「パパ」と呼んでおり、かなり慕っていることが伺えます。また、メイニャというペットを飼っており、共に前線基地内を探検するなど冒険好きな性格でもあります。
プルシュカとリコは歳が近く、白笛の娘という共通点もあってか、すぐに打ち解けました。
しかし、そこに悲劇が訪れます。プルシュカはボンドルドの手によって「カートリッジ」と呼ばれる装置に加工され、命を落としてしまうのです。
プルシュカの無惨な姿を見たリコは涙を流して倒れ込みますが、プルシュカは「リコと共に冒険に出たい」という想いから「命を響く石」となります。
こうしてプルシュカはリコの白笛となり、共にアビスの底を目指すことになったのでした。
リコは最後死ぬ?アビスの底へは行けるのか?
リコは、コミックス11巻時点でアビスの深界六層まで進んでいます。奈落の底まではあと六層と七層を超える必要があります。
リコは無事に奈落の底まで辿り着くことができるのでしょうか?また、リコは母・ライザと再会することはできるのでしょうか?
ここでは、そんな疑問について考察します。
頼れるリコさん隊の仲間
まず、リコは無事に奈落の底に辿り着くことができるのかについて考察します。
アビスは階層が深くなるほど危険があります。リコはアビス知識を活かした作戦を立てることに関しては得意ですが、12歳の子供であるため戦闘能力は高くありません。
また、アビスの上昇負荷は六層以降になると死を伴う危険があります。以上のように、リコには無事に奈落へ辿り着く能力は低いように思われます。
しかし、リコが率いる”リコさん隊”には頼れる仲間がいます。
レグ
1人目は、冒険の始まりからリコに連れ添ったロボット少年・レグです。
戦闘能力が高く、伸縮自在の腕や掌から発射する”火葬砲”を駆使して、原生生物と戦います。
中でも火葬砲は何でも焼き払うことができ、アビスのルールすらも書き換える能力があります。レグの火葬砲はまさにリコさん隊の最終奥義です。

ナナチ
2人目は、”成れ果て”とはかけ離れた姿をしているナナチです。
ナナチは、深界四層で獰猛な原生生物・タマウガチの攻撃を受けて瀕死の重傷を負ったリコを助けるほど医学にも精通するブレーン的存在です。
また、ナナチは「力場を見る」という上昇負荷がある場所を探知することができます。これによってリコは上昇負荷を未然に防ぐことができるようになります。
ナナチはレグのような高い戦闘能力は持っていませんが、アビスの呪いを回避するという意味でも重要な役割を担う存在なのです。

ファプタ
3人目は、ナナチと同じく成れ果てであるファプタです。ファプタは六層に存在した”成れ果て村”壊滅後にリコさん隊の仲間になります。
ファプタは、レグと互角に戦えるほどの戦闘力を誇ります。六層以降は原生生物の危険度も上がるため、ファプタもリコさん隊には必要不可欠な存在です。
また、ファプタはプルシュカなどの白笛となっている者の声を聞くことができる能力も持っています。この能力が今後の母親探しのキーとなる重要なポイントとなりそうです。

奈落の底で待つ者はライザじゃない?
続いては、リコはライザと再会できるのかどうかについてです。
結論から言うと、ライザが奈落の底に居る可能性は低くなっていると思われます。
テレビアニメ第1期にて、ライザの師匠・オーゼンは「奈落の底で待つ」というライザの手紙をライザの筆跡ではないと断言します。
これは、奈落の底で待っている人物がライザでは無い可能性を充分に高いと言えるでしょう。
また、コミックス11巻では、ファプタがライザの白笛の声を聞くシーンがあります。そこではライザの白笛は元々”ドニ”という人間であったことが判明します。
さらにドニは「『枢機の輪』で待つ者がおる」と告げます。枢機の輪とは、深界七層にある光の輪のことを指しています。
つまり、七層で何者かがリコたちを待っているのです。しかし、ドニはその人物がライザではないことも告げています。
奈落は七層のさらに下に位置するため、「奈落の底で待つ」という手紙を出した者とドニが示す者が同一人物であるかも不明です。
分かっていることはライザの消息は依然不明であり、奈落の底で待っている可能性も低くなってしまっているということです。
ライザの消息はどうなっているのか?枢機の輪で待つ者は何者か?
これは、リコがライザと再会できるかについてはこの辺りの謎が懸案となりそうです。

まとめ
今回は『メイドインアビス』のリコについてご紹介しました。
リコは天真爛漫で明るいザ・主人公というようなキャラクターです。一方で、自分の命や危険を顧みないほど好奇心が強いという危なっかしい面もあります。
また、「リコは既に死んでいること」「ライザが奈落の底で待っている可能性が低いこと」など、リコとライザを巡る問題はまだまだ謎が深いです。
果たしてリコは奈落の底まで辿り着けるのか、ライザとの再会は叶うのか。リコの今後の展開に期待大です!