ウェザー・リポートは、荒木飛呂彦先生の漫画『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』に登場するキャラクターです。
天候を操るスタンド能力「ウェザー・リポート」を駆使して、主人公・空条徐倫を助ける、頼りになる存在です。
一方で、過去の記憶を失っており、本名が分からないため能力の名前で呼ばれているという謎の人物でもあります。
そんな中、テレビアニメ版では2023年1月より放送される第3クールでは、遂にウェザー・リポートの正体と過去が明らかになることとなりました。
本記事では、ウェザー・リポートのプロフィール、正体、過去、そして新たに披露されるスタンド能力「ヘビー・ウェザー」について解説します。
※本記事では、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の重大なネタバレが含まれます。
ウェザーリポートのプロフィール・声優
ここでは、ウェザーリポートの人物像や担当声優についてご紹介します。

それでは、ウェザー・リポートのプロフィールを見ていきましょう!
名前:ウェザー・リポート
本名:不明
年齢:不明
スタンド:ウェザー・リポート
囚人番号:MA152403
罪状:殺人未遂罪(刑期:6年)
性格:寡黙
声優:梅原裕一郎
ウェザーリポートは、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所に収容されている囚人です。
罪状は殺人未遂罪なものの、過去の記憶を失っているため、なぜ刑務所にいるのかの本当の理由は謎に包まれています。
天候を自由に操ることができる能力「ウェザー・リポート」のスタンド使いでもあり、同じくスタンド使いのエンポリオ、アナスイと行動を共にしています。また、記憶喪失で本名も覚えていないため、スタンド能力をそのまま呼び名にしています。
外見は、身長が高く体格の良い身体をしており、髪の毛なのか毛皮の帽子なのか分からない頭をしているところが特徴的です。
性格は寡黙で、喋るときは相手の顔に近づいくため、生温かい息を吹きかけるといった可愛い面もあります。
冷静沈着でもあり、テレビアニメ10・11話では、強敵「ラング・ラングラー」から空条徐倫を守るなどの活躍を見せています。
声優は梅原裕一郎
ウェザー・リポートの声優を務めるのは、梅原裕一郎さんです。
『オレん家のフロ事情』にてテレビアニメデビューを果たし、『美男高校地球防衛部LOVE!』では由布院煙役で初の名前ありの役を射止めています。また、『ヤング・ブラックジャック』では間黒男役で自身初となる主役を演じることとなりました。
また、2016年には第10回声優アワードで新人男優賞を受賞するなど実績を兼ね備えています。力強い低音ボイスが魅力的な声優さんです。
公式サイト | 梅原裕一郎|株式会社アーツビジョン |
梅原裕一郎 |
ウェザーリポートの正体・過去
記憶喪失であったウェザー・リポートですが、テレビアニメ29話終盤で遂に記憶を取り戻します。
しかし、それは悲惨な過去が明らかになる瞬間でもありました。
ここでは、「ウェザーリポートの過去に何があったのか」について解説します。
プッチ神父とは実の双子の兄弟だった!
ウェザー・リポートの正体は、ラスボス・プッチ神父の双子の弟だったのです!
そもそもの始まりは、とある死産だった母親が自分の赤ん坊と、とある双子の片方の赤ん坊をすり替えたことから引き起こされました。
そのすり替えられた赤ん坊こそがウェザー・リポートで、もう1人の赤ん坊がプッチ神父だったのです。こうして2人は引き離されて別々の人生を歩み出し、プッチは自分の弟は死んだものと思っていました。
因みに、ウェザー・リポートの本当の名前は、ウェス・ブルーマリンです。素行は悪いですが、誠実で真面目な青年として成長します。
ぺルラとの恋の結末が悲惨!
成長したウェザー・リポートは、貧しいながらも真面目に生活していましたが、後に悲劇に見舞われてしまいます。
ウェザー・リポートはプッチ神父の妹・ぺルラ(ウェザー・リポートにとっても実の妹)と運命的に出会い、恋に落ちるのでした。
一方で同時期に、プッチは修道士となってから偶然にも、ウェザー・リポートが実の兄弟であることを知ってしまいます。プッチはウェザー・リポートとぺルラを別れさせるために探偵を雇います。
しかしプッチの思惑とは外れ、探偵は仲間と共にウェザー・リポートをリンチしてしまうのです!
ウェザー・リポートは何とか生きていましたが、死んでしまったと勘違いしたぺルラは命を落としてしまいます。
そして、「ぺルラの死」という悲惨な結末が2人の兄弟の運命をさらに悪化させていくのでした。
プッチ神父への復讐が目的だった!
ウェザー・リポートとプッチ神父は「ペルラの死」をきっかけに、スタンド能力が発言します。
プッチ神父は、記憶と能力をディスク化して抜き取る「ホワイトスネイク」。ウェザー・リポートは、「ヘビー・ウェザー」(後述)というものでした。
ウェザー・リポートは、探偵を送り込んでペルラを死に追いやったプッチ神父と決着をつけるために死闘を繰り広げます。しかし、逆にプッチ神父にやられてしまい、記憶のディスクを抜き取られてしまいます!
これによってウェザー・リポートは記憶喪失となり、プッチ神父の策略で刑務所に収監されます。
そして、空条徐倫との出会いをきっかけに脱獄し、最終戦を前に遂に記憶を取り戻し、プッチ神父への復讐に決着をつけることになります。
ウェザーリポートが襲われた理由とKKKとは?
そもそもウェザー・リポートは、なぜプッチ神父に雇われた探偵とその仲間によって襲われてしまったのでしょうか?
プッチ神父の目的は「ウェザー・リポートとペルラを別れさせる」だけであったはずです。
ウェザー・リポートを襲った者の正体は、「クー・クラックス・クラン(通称:KKK)」という実在の組織です。白人至上主義を掲げるアメリカの秘密結社であり、フリーメイソンのような白装束を身にまとっている点が特徴的です。
実は、ウェザー・リポートを育てた母親の旦那は黒人だったのです。プッチ神父が雇った探偵は地獄耳のため、調査の過程でその事実を知ってしまいます。
そして探偵も黒人差別主義者であったため、仲間のKKKと共にウェザー・リポートを手にかけてしまったのです。なお、ウェザー・リポート自身は黒人ではありません。
因みに原作漫画では、白装束のKKKがウェザー・リポートを襲うシーンが恐ろしく描かれていますが、アニメ版では大人の事情としての配慮のためか、普通の男たちに変更されています。
このようにウェザー・リポートの事件は、人種差別問題にメスを入れ、見ていてがハッとさせられるものを描いた作者・荒木先生の感性が光るエピソードの1つでもあります。
ウェザーリポートのヘビーウェザーとは?
ウェザー・リポートはテレビアニメ29話終盤で、記憶を取り戻すとともに本来のスタンド能力「ヘビー・ウェザー」を発現させます。
ここではウェザー・リポートの「ヘビー・ウェザー」がどんな能力なのか、強さの秘密に迫ります。
ヘビー・ウェザーはカタツムリ化させる!
ヘビー・ウェザーの能力は「悪魔の虹」を発生させて、その虹を見た人間や動物をカタツムリの姿に変えてしまう、というものです。
また、カタツムリ化した者に触れてしまってもカタツムリに変化してしまいます!
更にカタツムリにされた者は、動きも鈍くなります。最終的には地面や壁を這うようになり、意識までもカタツムリになってしまうという恐ろしいものです。
しかもヘビー・ウェザーのカタツムリは、ウェザー・リポートの無意識によって発生しており本人にも止めることができません。
唯一止める方法は、ウェザー・リポートが死ぬ以外の方法がありません。
敵味方問わず、カタツムリ化してしまうヘビー・ウェザー。プッチ神父だけでなく空条徐倫をも苦しめる展開となります!
ヘビー・ウェザーの真相はサブリミナル効果!
虹を見たものをカタツムリに変えてしまうヘビー・ウェザー。そもそも、なぜカタツムリなのでしょうか?
ここでは、ヘビー・ウェザーの能力の真相についてご紹介します。
ずばり、ヘビー・ウェザーのカタツムリ発生は「オゾン層の操作によるサブリミナル効果」が理由でした。
天気を自由に操ることができるウェザー・リポートは、オゾン層も操作することができます。
それによって太陽光の性質を変化を変化させることができ、虹を見る人を「サブリミナル効果」によってカタツムリに変化させてしまうというものでした。
サブリミナル効果とは、潜在意識への刺激によって生じる現象です。そもそも虹を見なければヘビー・ウェザーを回避できます。
なお、「なぜカタツムリなのか?」は定かではありません。ですが、不可解な能力であることは間違いありませんね。
ウェザー・リポートは最後死ぬ?
記憶が戻ったウェザー・リポートはプッチ神父との決着をつけようとしていました。
プッチ神父は以前のウェザー・リポートとの戦いで、「最初から虹を見ない」というヘビー・ウェザーの攻略法を知っていたため、プッチ神父の優勢でバトルが展開されます。
追い詰められるウェザー・リポートですが、起死回生の戦法で遂にプッチ神父を追い詰めます!
しかし、そこへ自動車で駆けつけた空条徐倫らがウェザー・リポートの方へ突っ込んできます。そして、その一瞬をついたプッチ神父によって、ウェザー・リポートは攻撃を喰らい死んでしまうのでした!
ウェザー・リポートの死は、涙なしでは見られない『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』屈指の名シーンです。
この時にウェザー・リポートは、自身の能力「ウェザー・リポート」をディスクにして徐倫に託します。
このウェザー・リポートの置き土産は後のストーリーで最も重要な伏線の1つとなるのでした。
まとめ
今回は、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のウェザー・リポートの過去・スタンド能力「ヘビー・ウェザー」についてご紹介しました。
ウェザー・リポートは、第3クールにおいて重要なキャラクターであると言えます。
記憶が元に戻ったことで悲惨な過去にフォーカスがあたり、生物をカタツムリに変化させる「ヘビー・ウェザー」は強力で見応えのある能力です。
また、プッチ神父との決戦は手に汗握る熱い展開となるため、オススメのシーンです。是非、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』でチェックしてみて下さい!


