エルメェスは、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』に登場する女性キャラクターであり、主人公・空条徐倫と共に敵と戦う存在です。
2023年1月より放送されているテレビアニメ版第3クールは最終章と位置付けられており、エルメェスも数々の活躍を見せます。
そもそもエルメェスはどのようなキャラクターなのでしょうか?女性キャラクターであるにも関わらず、”兄貴”と呼ばれているなど変わったキャラクターにも思えます。
そこで今回は、エルメェスのプロフィールやスタンド能力、兄貴と呼ばれる理由などについて解説します。
※本記事では、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のネタバレを含みます。
エルメェスのプロフィール・声優
ここではまず、エルメェスのプロフィールや担当声優についてご紹介し、エルメェスの人物像に迫ります。

それでは、エルメェスのプロフィールを見ていきましょう!
名前:エルメェス・コステロ
年齢:21歳 or 23歳
スタンド:キッス
囚人番号:FE40533
罪状:武装強盗(刑期:8年)
性格:姉御肌
声優:田村睦心
エルメェス・コステロは、留置所で空条徐倫と出会い仲良くなった罪人です。年齢は、21歳と23歳の2つの表記があるためどちらが正しいかは不明です。徐倫が19歳であるため、先輩であることは確かです。
父親はスラム街でメキシコ料理店を営んでいたメキシコ移民であり、エルメェスも外見からしてヒスパニック系であると思われます。
グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所の内情にも精通しており、豊胸手術で胸に現金を詰めて入所するといった経験豊富な一面ものぞかせます。
また、偶然にもスタンド能力を身につけてしまい、父親を助けようとする徐倫を助けることに協力することになります。性格は明るくサッパリしており、徐倫の仲間の中でも特に頼りになるくらいの姉御肌です。
声優は田村睦心
エルメェスの声を務めるのは声優・田村睦心さんです。
ハスキーボイスが特徴的で、少年役を多く演じられています。女性キャラクターでは、ボーイッシュな役やエルメェスのような男勝りな役が多いです。
代表作には、『バトルスピリッツ 少年突破バシン』バシン(馬神トッパ)役や『小林さんちのメイドラゴン』小林さん役などが挙げられます。
エルメェスのスタンドはキッス
エルメェスは、空条徐倫が落とした「スタンドの矢」に偶然触れたことでスタンド使いとなりました。
エルメェスに備わったスタンドは「キッス」です!
ここでは、キッスの能力と戦法について解説します。
破壊力:A
スピード:A
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:C
成長性:A
キッスは、「シールを貼った物体を分裂させ、シールを剥がすと1つに戻る」という能力です。
シールは貼った枚数分に分裂し、シールを剥がして1つに戻る時には強い衝撃が発生します。また人間に貼った場合は、顔や舌など一部だけを分裂させることが可能です。
パワー・スピードは共に最強レベルですが、発動条件がトリッキーすぎるため、かなりの難易度な能力と言えます。実際にはどのようにして戦うのでしょうか?
テレビアニメ第6話では、敵スタンド使い「サンダー・マックイイーン」の顔にシールを貼って分裂させ、剥がす時の衝撃で脳しんとうを起こさせて倒しています。
また37話では、ラスボス・プッチ神父から逃れる際に「キッス」の能力が活躍しています。
エルメェスはピストルの弾丸を2つに分裂させて片方を手に持ち、片方の弾丸を撃った時にシールを剥がしました。これによって弾丸が元に戻ろうとする衝撃を利用して逃げるというものでした。
このように「キッス」は、複雑で戦闘に使用することが難しいスタンドですが、使い方次第ではかなり強力なスタンドと言えます。
エルメェスが捕まった理由
エルメェスは、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の内情に精通していますが、それはエルメェスは再犯で収監は今回が2回目だからです。
そもそもエルメェスはなぜ罪を犯したのでしょうか?ここでは、エルメェスの過去・逮捕の理由と目的について解説します。
エルメェスの過去
前述のように、エルメェスはスラム街でメキシコ料理店を開業したメキシコ移民を父に持つ家庭で育ちます。
さらにエルメェスには姉・グロリアがいましたが、エルメェスの進路のことで揉めることが多々あり、良好な姉妹関係ではありませんでした。
そんな中、2人に悲劇が訪れてしまいます。
ある日、姉妹喧嘩によって家を出て行ったエルメェスはギャングのスポーツ・マックスの殺人現場を目撃してしまいます。
それを知ったグロリアはエルメェスを守るために警察に通報しますが、逆に報復としてグロリアがスポーツ・マックスに殺されてしまったのです。
こうして、エルメェスは降ろすことのできない悲しい十字架を背負うことになり、運命の局面を変えられてしまうのでした。
逮捕の目的は復讐!
エルメェスがコンビニ強盗を起こして逮捕された理由は、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所へ行き、そこに収監されているスポーツ・マックスに復讐するためでした。
また、エルメェスが再犯となった理由は、1度目の収監では復讐に失敗してしまったからです。
エルメェスは新たに手に入れた「キッス」の能力で復讐を実行します。しかし、スポーツ・マックスもプッチ神父の陰謀で、死骸からゾンビを生み出すスタンド「リンプ・ビズキット」を身につけており、壮絶な闘いへと発展してしまうのです!
このスポーツ・マックス戦でエルメェスは「復讐とは自分の運命への決着をつけるためにある」という名言を残しており、並々ならぬ覚悟が見て取れます。
エルメェスの復讐は、単に姉の無念を晴らすだけのものではなく、自分の過去や運命を乗り越えるために必要不可欠なものだったのです!
エルメェスが兄貴と呼ばれる理由
エルメェスは、女性キャラクターでありながら「兄貴」と呼ばれています。
それだけではなく、第4部に登場する虹村形兆・第5部に登場するプロシュートと並んで”ジョジョ三大兄貴”と言われるまでに祭り上げられているのです。
では、なぜエルメェスは「兄貴」と呼ばれる存在になったのでしょうか?
エルメェスが兄貴と呼ばれる理由は次の3つが考えられます。
・兄弟がいる
・姉御肌
・男勝りな性格
まず1点目は、兄弟がいることです。
「三大兄貴」の虹村形兆には億泰という弟が、プロシュートには血の繋がりはありませんがペッシという弟分がおり、どちらとも兄貴分としての活躍を見せています。
エルメェスは姉・グロリアがおりますが、あまり妹キャラという感じはしません。しかし、グロリアの復讐のために戦う姿はまさに「兄貴」という感じがします。
また、2点目の姉御肌な一面が「兄貴」としてのキャラクターを強めています!特に年下である空条徐倫のことを気にかけたり、守ったりする点が徐倫の兄貴分にも思えてなりません!
さらに3点目の男勝りな性格が、姉貴ではなく「兄貴」と呼ばれる原因となっているように思えます。見た目も性格もオラオラ系であり、男らしさを感じてしまいます!
以上の理由で、エルメェスは”ジョジョ三大兄貴”の1人に数えられていると思われます。
エルメェスは最後死ぬ?
ここでは、エルメェスは「最後死ぬのか?」について解説します。
ズバリ、結論を言うとエルメェスはプッチ神父との最終決戦で死んでしまいます。
最終戦でプッチ神父のスタンドは、重力を操作する「C-MOON」に進化します。エルメェスはC-MOONの攻撃によって吹っ飛ばされてしまい、空条徐倫たちとは離れ離れになってしまうというピンチに陥ります。
しかし、そこで徐倫の父・承太郎に遭遇し、徐倫の元まで連れていくことに貢献します。
さらにプッチ神父のスタンドは、時間を加速させる「メイド・イン・ヘブン」に進化し、さらに追い詰められます。そして戦いの甲斐もなく、エルメェスは命を落としてしまうのでした。
その後は世界全体が「一巡後の世界」というパラレルワールドに突入し、エルメェスそっくりな人物が登場します。しかし、その人物は「エルディス」という全くの別人となってしまいました。
以上のように、エルメェスはプッチ神父との戦いで死んでしまいますが、「一巡後の世界」ではエルディスに転生して生きていました。
まとめ
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』に登場する女性キャラクター・エルメェスについてご紹介しました。
空条徐倫にとっても姉御肌的な存在で、女性にも関わらず「兄貴」と呼ばれるほどのカッコいいキャラクターです。
また、スタンド「キッス」はトリッキーでありながら強力な能力のため、エルメェスの活躍が大いに期待できます。
エルメェスの闘う勇姿は必見です!




