『虚構推理』は、城平京先生原作の小説であり、2023年1月からはテレビアニメ2期にあたる『虚構推理 Season2』が放送されている人気作品です。
ストーリーは「怪異をモチーフとしたミステリー」であり、探偵役の主人公・岩永琴子の活躍が中心ですが、もう1人外すことのできないキャラクターがいます。
それは、琴子と共に怪異事件を解決に導く存在である桜川九郎です。
九郎は、琴子の推理のサポート役としての役割を担当します。しかし、九郎の活躍はそれだけではなく、特殊能力を活かして妖怪と戦ったりもします
初めて『虚構推理』に触れる方には、「桜川九郎はどのような人物なのか?」「岩永琴子との関係は何なのか?」という疑問があるかと思います。
そこで本記事では、桜川九郎のプロフィール、過去や能力、岩永琴子との関係などについて解説します。
桜川九郎のプロフィール・声優
ここでは、桜川九郎のプロフィール・担当声優をご紹介し、九郎の人物像に迫っていきます。

それでは、桜川九郎のプロフィールを見ていきましょう!
名前:桜川九郎
年齢:不明(20代前半?)
身長:長身(180㎝代?)
職業:大学生→大学院生
性格:冷静、誠実
声優:宮野真守
桜川九郎は、主人公・岩永琴子の彼氏である大学院生です。外見は、琴子が一目惚れするほどの爽やかイケメンで、琴子曰く「動物に例えるならヤギ」ような人物です。
性格的には冷静に物事を見るタイプである種、達観しているような雰囲気があります。
ここまで見るとどこにでも居そうな青年ですが、正体は妖怪の能力を持つ異能力者なのです。つまり、九郎は人間と妖怪の境界にいるような人間なのです。
しかし九郎は、妖怪からおぞましい存在として妖怪から恐れられています。
九郎は自分の能力を活かして、「知恵の神」である岩永琴子と共に怪異事件を解決しています。
推理を構築する琴子が頭脳担当だとすれば、九郎は能力を使って実際に妖怪と戦うというアクション担当といえます。
普段は物静かな九郎の迫力あるアクションシーンは必見です!
声優は宮野真守
桜川九郎の声を務めるのは、声優の宮野真守さんです。
宮野さんは子役時代に「劇団ひまわり」に所属され、海外ドラマ『私はケイトリン』の日本語吹き替えで声優デビューを果たしています。
現在では、声優業の他にも俳優や歌手など幅広い分野で活躍されています。
声優としての代表作には『DEATH NOTE』夜神月、『ちはやふる』真島太一、『文豪ストレイドッグス』太宰治などがあり、爽やかなイケメン役を多く演じられています。
『虚構推理』の桜川九郎も、『ちはやふる』真島太一のような雰囲気があり、ピッタリのキャスティングです!
桜川九郎の能力とは?
一見すると、ただの優男な大学生にしか見えない桜川九郎ですが、その正体は妖怪の能力を持つ異能力者でもあります。
では、九郎が持つ能力とは何なのでしょうか?ここでは、九郎の持つ能力と戦い方について解説します。
九郎の能力は不老不死と未来予知!
ズバリ、九郎の能力は2つあります!
1つ目は、人魚から得た「不老不死」の能力です。
これによって九郎はどんなに致命傷の傷を負っても、身体の一部が欠けてしまっても元通りに戻り、外傷によって死んでしまっても蘇生することができます。
まさに不死身の能力ですが、老化は着実にしているようで「寿命による死は免れないのではないか?」とされています。
2つ目の能力は、件という妖怪から手に入れた「未来を決定する」能力です。
件は元々、死ぬ間際に未来を見る事ができる妖怪です。九郎は死ぬ間際に、起こりうる未来の選択肢を1つ選んで「自分が望む未来」を決定することができます。
さらに件には、妖怪を即死させてしまうほどの毒を持っており、毒を活かして戦うこともあります。
以上のように九郎の能力とは、人魚の「不死身の身体」と件の「未来決定能力」の2つになります。
九郎の戦い方は死ぬことで未来を選び取ること!
では、九郎は2つの能力をどのように活かして妖怪と戦うのでしょうか?
なんと九郎は、妖怪と戦う時に「あえて死ぬことで勝つ未来を決定」しているのです!
九郎は死ぬことによって、件の「未来を決定する」能力を発動させます。それを活かして、あえて妖怪に殺されることで「妖怪に勝つ未来」をつかみ取っているのです!
オマケに九郎は、人魚の「不死身の身体」を持っているため、死んでも蘇ることができるのです。こうして、九郎は妖怪を倒していきます。
しかし、妖怪に勝つ未来は一度で掴めないこともあるため、九郎は何度も死んで未来を決定する必要があります。
不死身と分かっていても、何度も死ぬというのは相当な精神力の持ち主といえます。
桜川九郎の過去とは?
「不死身の身体」と「未来決定能力」を身に付けている九郎ですが、どこでどのように能力を手に入れたのでしょうか?
ここでは、九郎が異能力者になった過去について解説します。
原因は、九郎の実家・桜川家とその先祖にありました。
桜川家の先祖は、「未来を見る」ことができる妖怪・件の能力を手に入れたいと思い、一族に件の肉を食べさせました。
しかし、肉を食べた者はほとんど死んでしまい、生き残った者も未来を予言して間もなく死んでしまうのでした。
これは、そもそも「件が予言を行うのが死ぬ間際」であることが関係しているのではないかと劇中では推測されています。
この欠点を克服するために取り入れられたのが、「不老不死」の能力を持つ人魚です。しかし、人魚の肉を食べても上手くはいかず、犠牲者が増え続けていました。
この悪魔のような所業を克服できたのが九郎だったのです!
九郎は、祖母に騙された形で人魚と件の肉を食べさせられて生き残り、異能力者となったのでした。
ちなみに、生き残って異能力者となった人物は九郎の他にもいます。
それは、九郎のいとこであり、九郎の初恋の人でもある桜川六花です。六花は件の能力を使って、九郎と岩永琴子に挑む敵として登場します。
桜川九郎は琴子のことが好き?
ここでは、桜川九郎と主人公・岩永琴子の関係性について解説します。
九郎は一応、琴子の彼氏ということになっています。というのも、これは琴子が九郎に一目惚れをし、半ば強引に「付き合っている」と言い張っているだけなのです。
そもそも九郎の初恋の相手は年上のいとこ・桜川六花であり、九郎のタイプは物静かで清楚な女性なのです。
それに引き換え、琴子は童顔で子供っぽい性格で、我が強く、躊躇なく下ネタを言う女性であるため九郎の理想の女性像とはかなり離れています。
そのためなのか、九郎は琴子を邪険に扱うような言動が多く、「付き合っているわけではない」と公言することもあります。
なので九郎と琴子の関係は、九郎視点で見ると友達以上恋人未満の関係というのが妥当だと思われます。
しかし、九郎は琴子のピンチには駆けつけたり、協力するなどの信頼関係はあります。
さらにテレビアニメ『虚構推理』第1期最終話では、琴子のことを「大切に思っている」ような発言が見られ、2人の関係は少しずつではありますが、進展しているようです。
テレビアニメ2期『虚構推理 Season2』では、九郎と琴子の関係がどこまで進展するのか、要注目です!
桜川九郎の元カノは弓原紗季
桜川九郎には、岩永琴子・桜川六花の他にも関わりがある女性がいます。ここでは、九郎の元カノについてご紹介します。
九郎の元カノは、テレビアニメ第1期に登場した弓原紗季という女性です。紗季は、九郎の大学時代の先輩で、九郎のタイプでもある大人びた女性です。
九郎とは、結婚を前提とした交際をしており、両親への挨拶も済ませたほどの深い仲でした。
しかし、紗季は婚前旅行中に九郎が「普通の人間ではないこと」「妖怪から恐れられる存在」であることを知ってしまい、別れることになってしまいます。
その後、紗季は警察官となり、第1期のメインストーリーである「鋼人七瀬事件」で九郎と再会し、事件解決に向けて協力することになります。
まとめ
今回は、『虚構推理』の桜川九郎についてご紹介しました。
人魚と件の肉を食べたことで「不死身の身体」「未来決定能力」を身に付けた異能力者で、能力を活かして妖怪と戦う『虚構推理』のアクション担当でもあります。
また、岩永琴子とは一応恋人関係ではありますが、琴子が一方的に交際を申し込んでいるだけであり、九郎の方は恋愛感情がありません。そのため、九郎から見れば「友達以上恋人未満」の関係といえます。
テレビアニメ第2期『虚構推理 Season2』では、桜川九郎のアクションシーンや琴子との関係の進展が注目ポイントです!

