漫画家・荒木飛呂彦先生の作品『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第6部「ストーンオーシャン」のテレビアニメ版は、2023年1月より放送された第3クールにて最終章に突入し、話題となっております。
中でも注目なのが、エンポリオ・アルニーニョです。
エンポリオは、主人公である空条徐倫を助ける仲間であり、最終章では重要な役割を担うキーポイントなキャラクターです!
そんなエンポリオですが、「正体やスタンド能力は何であるのか?」「どのような過去を持つのか?」など気になる謎が多い人物でもあります。
そこで今回は、エンポリオのプロフィールなどをご紹介します。また、「最後は死ぬのか?」「最終回のその後はどうなるのか?」についても解説します。
※本記事では、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のネタバレを含みます。
エンポリオのプロフィール
ここではまず、エンポリオのプロフィールを解説し、人物像に迫ります。

それでは早速、エンポリオのプロフィールを見ていきましょう!
名前:エンポリオ・アルニーニョ
年齢:11歳
生年月日:詳細不明(2000年生まれ)
スタンド:バーニング・ダウン・ザ・ハウス
性格:臆病、博識
声優:種崎敦美
エンポリオ・アルニーニョは、「ストーンオーシャン」の舞台となる州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)に、看守の眼を盗んでこっそり住み着いている11歳の少年です。
見た目は、野球のユニホームを着ていることがトレードマークで、他にも金髪やクリクリとした目が可愛らしいポイントとなっています。
エンポリオは、生まれてから刑務所を出たことがありません。しかし、本によって膨大な知識を身に付けている博学でもあります。
その知識は数学などの学問に止まらず、自動車やヘリコプターの運転も初見で出来るほどであり、頼りになる存在です。
劇中では当初、空条徐倫に危険が迫っていることを伝えるために現れ、その後も何かと徐倫に危険な行動は控えるように警告していました。
しかし、「父親を助ける」という徐倫の信念を理解してからは、徐倫のサポートに徹し、共に戦うことになります。
エンポリオの声優は種崎敦美
エンポリオの声を演じられているのは、声優の種﨑敦美さんです。
代表作には、『ドラゴンクエスト ダイの大冒険(2020年版)』ダイ役、『SPY×FAMILY』アーニャー・フォージャー役があり、少年少女役を多く演じられています。
一方で『鬼滅の刃 遊郭編』雛鶴役では、色っぽいセクシーな大人の女性を演じられており、幅広いキャラクターの演技をこなす実力派の声優です。
特に、『SPY×FAMILY』のアーニャ役は爆発的な人気を誇り、2022年のYahoo!検索対象・声優部門で1位を獲得しています。まさに大注目の声優の1人です!
エンポリオのスタンドは?
エンポリオは、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」という能力を持つスタンド使いでもあります。
「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」のバロメーターは次の通りです。
破壊力:なし
スピード:なし
射程距離:なし
持続力:なし
精密動作性:なし
成長性:なし
「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」の能力は、「物体の幽霊を操る」というものです。「幽霊」となった物体は、エンポリオのみ使用することができます。
劇中では、ピストルの幽霊を発砲したり、チョコレートやジュースの幽霊などを食べています。
しかし、それらは「幽霊」であるため、ピストルの弾丸は現実世界のものには着弾せず、食料は味はしても空腹を満たすことはできません。
そのため、他のスタンドのように実像はなく、攻撃力も皆無です。
一見すると何の役にも立たないスタンドのように思えますが、パソコンの幽霊を使用することで、敵の情報を調べるなどの頭脳プレイに役立てています。
特に、ジェイルハウスロック戦やアンダーワールド戦では敵の弱点などを調べ、空条徐倫の窮地を救うなど目覚ましい活躍を見せています。
また、エンポリオが知識を得るために読んだものも「本の幽霊」です。そして、エンポリオが住んでいる拠点は、刑務所にかつて存在した「部屋の幽霊」です。
部屋も幽霊であるため、看守に見つかることはありません。ここでは、ウェザー・リポートやアナスイなどのエンポリオの仲間にとっても「秘密の隠れ家」となっています。
これが、エンポリオが誰にも見つからずに刑務所で暮らせる理由なのです。
エンポリオの正体は?
エンポリオは11歳の少年にも関わらず、なぜか刑務所に人知れず住み着いている、正体不明の謎多き人物です。
そこで、ここではエンポリオの正体についてご紹介します。
エンポリオの正体は、G.D.st刑務所に収監されていた女性囚人から生まれた子供だったのです。
母親もエンポリオと同じような能力を持つスタンド使いだったことも判明しており、「幽霊部屋」にてエンポリオを産んで育てていたのでした。
また、父親については明らかになっていません。
しかし、そんなエンポリオ親子は悲劇に見舞われてしまいます。エンポリオの母親は、「ストーンオーシャン」の黒幕であるプッチ神父に殺されてしまったのです。
以来、エンポリオは「幽霊部屋」でひっそりと暮らすようになります。
以上のように、エンポリオには壮絶な過去があったことが分かります。しかし、それ以外を除けば「あどけない少年」でもある可愛らしい存在です。
エンポリオの元ネタは?
ここでは、エンポリオの元ネタについてご紹介します。
エンポリオの名前とスタンドの元ネタは?
まずは、エンポリオの名前です。エンポリオの本名は「エンポリオ・アルニーニョ」であり、これはファッションブランド「EMPORIO ARMANI」から来ています。
ジョジョシリーズでは、ロックバンドや曲名から名前が付けられることが一般的です。
しかし「ストーンオーシャン」では、エルメェス・コステロ→エルメス、エートロ→ETROなどのようにファッションブランドから名づけらたキャラクターが複数います。エンポリオもその一人なのです。
また、スタンド「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」は、アメリカのロックバンド「トーキング・ヘッズ」の楽曲「Burning Down the House」から名づけられています。
エンポリオの野球ユニフォームの元ネタは?
そして、最大の疑問である野球のユニフォームの元ネタです。
2013年に刊行された『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』によると、エンポリオが初登場した年に地区大会優勝を果たした実在の野球チーム「シカゴ・カブス」に因んだもののようです。
なので、原作コミックではエンポリオの帽子のマークは、シカゴ・カブスの「C」となっています。
しかしテレビアニメ版では、エンポリオの帽子のマークは「GとD」に変更されています。(G.D.st刑務所を指しているものと思われます。)
原作とアニメで比較して見るのもオススメです。
エンポリオは最後死ぬ?
ここでは、「エンポリオは最後死んでしまうのか?」について解説します。
ズバリ結論を言うと、エンポリオは死亡しません!
エンポリオは、空条徐倫たちと共にプッチ神父の「天国へ行く」計画を阻止しようとします。
しかしプッチ神父は、新たなスタンド「メイドインヘブン」によって時を加速させて徐倫たちを窮地に追い込みます。
徐倫たちは奮闘しますが、その甲斐も空しく皆プッチ神父によって殺されてしまうのでした。しかし、エンポリオだけは徐倫に逃がしてもらい、生き残ることができます。
その時に徐倫は、エンポリオのことを「あんたは希望」と呼び、エンポリオにプッチ神父を倒すことを託したのでした。
プッチ神父のメイドインヘブンによって、時は加速し続け、「一巡後の世界」と呼ばれるパラレルワールドに突入します。
さらにプッチ神父は、そこでもエンポリオを始末するために追い詰めます。
絶対絶命のピンチに陥ったエンポリオですが、空条徐倫から託されたディスクを使って、”天候を操る”スタンド能力「ウェザー・リポート」を身に付けます。
ウェザーの能力によってプッチ神父を酸素中毒に追い込み、遂にエンポリオは宿敵・プッチ神父を倒すことに成功したのでした。
エンポリオはその後どうなる?
ここでは、プッチ神父との戦いに勝利したエンポリオが、「その後どうなったのか?」について解説します。
エンポリオは戦いに勝利し、プッチ神父の「天国に行く」という野望を打ち砕くことに成功しました。
しかしその結果、エンポリオは孤独なヒーローとして「自分のことを知る人が全くいない別世界で生きなければならない」という悲しい代償を負ってしまいます。
刑務所を去ったエンポリオは、空条徐倫・エルメェス・アナスイに出会います。しかし、彼らは姿の似た全くの別人であり、「かつての仲間はもうどこにもいない」ことを痛感するのでした。
徐倫に似た別人・アイリンに名前を聞かれ、「僕の名前はエンポリオです」と名乗るシーンは、終盤で最も切ないシーンです。
エンポリオは、アイリン達の自動車に乗せてもらいますが、その後はどうなったかは不明です。
しかし、刑務所に閉じこもっていただけの少年が、自分のことを知る人が一人もいない世界で、強く生きていかなければならない宿命を背負っていることは間違いありません。
まとめ
今回は、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』に登場するエンポリオについてご紹介しました。
エンポリオは、空条徐倫のサポート役として活躍する頼りになる仲間です。一方で、野球服を着る11歳の少年で刑務所に住み着いているといった謎の多いキャラクターでもありました。
ストーリー終盤では、ラスボスであるプッチ神父と一騎打ちになるなど重要な活躍を見せます。
また、ラストシーンの「僕の名前はエンポリオです」のセリフは、ジョジョシリーズ屈指の名言となっています。
エンポリオはまさに、見どころ満載のキャラクターです!