『鬼滅の刃』は、漫画家・吾峠呼世晴先生による大人気作品です。
家族を惨殺され、妹・禰豆子を鬼にされた少年・竈門炭治郎が鬼殺隊に入隊して鬼を倒すというアクション漫画です。
これまでに、「竈門炭治郎立志編」「無限列車編」「遊郭編」がアニメ化されており、2023年4月からは「刀鍛冶の里編」がテレビアニメとして放送がスタートします。
そして、「刀鍛冶の里編」で注目すべきキャラクターは、不死川玄弥です!
テレビアニメでは、第1期「竈門炭治郎立志編」にチラッと登場したのみであり、今まで謎に包まれていた人物です。
そこで今回は、「不死川玄弥は何者なのか?」について解説するため、プロフィール・強さ・魅力などについてご紹介します。
※本記事では、『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』以降のストーリーのネタバレを含みます。
不死川玄弥のプロフィール・声優
不死川玄弥はどのような人物なのでしょうか?
ここでは、不死川玄弥のプロフィールを元に人物像をご紹介します。

それでは早速、プロフィールを見ていきましょう!
名前:不死川玄弥
年齢:16歳
誕生日:1月7日
身長:160㎝ → 180cm
体重:56kg → 76kg
出身地:東京府 京橋區
全集中の呼吸:なし
階級:癸 → 丁
趣味:盆栽
好きなもの:スイカ
CV:岡本信彦
不死川玄弥は、竈門炭治郎・吾妻善逸・嘴平伊之助・栗花落カナヲと同期の鬼殺隊の鬼狩りです。
外見的には、モヒカン頭と顔にある大きな傷があり、身長180㎝・体重76㎏という巨大で引き締まった体躯が特徴的です。
また、性格的には粗暴で暴力的です。鬼狩りになるための試験「最終選別」に合格した際には案内役の童子に対して、日輪刀を差し出すように迫り、乱暴を働きました。
しかし、これは玄弥が鬼殺隊での昇進を焦っていたことが原因であり、竈門炭治郎や岩柱・悲鳴嶼行冥との交流してからは、本来の穏やかな性格を取り戻しています。
その後は、案内役の童子にも謝罪しており、誠実で人の好さも伺えます。
また玄弥は、鬼殺隊の風柱・不死川実弥の実の弟でもあります。
玄弥は兄のあとを追うように、鬼殺隊に入隊していますが、兄弟仲は険悪で絶縁に近い状態に陥っています。
以上のように、不死川玄弥は色々と複雑な事情を抱えているキャラクターであり、そこもまた彼の魅力とも言えます。
声優は岡本信彦
不死川玄弥の声を演じるのは、声優の岡本信彦さんです。
岡本さんは、これまでに『とある魔術の禁書目録』一方通行や『僕のヒーローアカデミア』爆轟勝己など数々のメインキャラクターを担当されてきました。
二枚目のイケメンキャラクターを演じられることが多いですが、一方通行や『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』ギアッチョなどDQNっぽい悪役も数多く演じられており、はまり役となっております。
不死川玄弥も不良っぽい側面があるキャラクターなため、ピッタリな配役であると思います。
不死川玄弥の能力・武器
ここでは、不死川玄弥の能力や武器、強さについて解説します。
通常、鬼殺隊の武器は「日輪刀」で、能力は「全集中の呼吸」です。しかし、玄弥は日輪刀を持っていますが、”全集中の呼吸を使うことができない剣士”なのです!
では、玄弥はどのような武器や能力を身に付けて、鬼と戦っているのでしょうか?
鬼化で特異体質
不死川玄弥は、鬼の肉を喰らうことで、鬼と同程度の能力を手に入れた「特異体質」です。
これこそが、「全集中の呼吸」が使えない玄弥が強くなる唯一の道だったのです!
この「鬼喰い」と呼ばれる行為によって鬼化した玄弥は、鬼に匹敵するほど強靭な消化器官を手に入れ、怪力・不死・再生治癒能力が可能になります。
鬼との最終戦でもある「無限城での戦い」で玄弥は、上弦の壱・黒死牟に胴体を真っ二つに切断されてしまいますが、死なずに済んでいます。
劇中では、半天狗や黒死牟などの「上弦の鬼」をも喰らっているため、かなりの強さを秘めていることが伺えます。
大口径南蛮銃
玄弥は「全集中の呼吸」の剣技が使えないため、日輪刀と大口径南蛮銃の二刀流で戦うスタイルを取っています。
この南蛮銃は、日輪刀と同じく猩々緋砂鉄・猩々緋鉱石から精製された特製銃です。
そのため、弱小な鬼であれば倒すことができ、十二鬼月にも打撃を与えられる強力な武器です。
ただし、十二鬼月相手ではトドメを刺すまでは難しいため、日輪刀と併用して戦うというスタイルと取っているようです。
血気術
不死川玄弥は、最終決戦である無限城での戦いにて、黒死牟と戦います。絶体絶命のピンチの中、玄弥は黒死牟の髪と刀を喰らうことで「血気術」を身に付けます。
玄弥の血気術は「吸血の樹木」というもので、鬼の身体に巨大な樹木を生えさせて血液を奪うという強力な技です。
この攻撃によって、黒死牟に大ダメージを与えることに成功しており、玄弥は勝利に大きく貢献しています。
また、この「吸血の樹木」は『刀鍛冶の里編』に登場した鬼・半天狗の能力にも酷似しており、関連が示唆されています。
玄弥は半天狗戦でも鬼を喰らい、そこで得た力が黒死牟との戦いの中で開花したのではないかと思われます。
不死川玄弥はかわいい!
ここでは、不死川玄弥の「かわいい」についてご紹介します。
顔がいかつい・体が大きい・乱暴な性格。
とても、かわいいとは思えない外見と性格をしている玄弥ですが、果たして可愛さはどこにあるのでしょうか?
ズバリ、玄弥のかわいさはギャップにあります。鬼相手には勝気な玄弥にも弱点があります。それは、”女の子に弱い”という点です!
玄弥は、ウブで女の子と会話することに慣れておらず、話しかけられると顔を赤くして黙り込んでしまいます。
漫画では、恋柱・甘露寺蜜璃に話しかけられても何も話せない玄弥が描かれています。
さらに、玄弥が苦手なのは甘露寺ような年上女性だけではありません!
同年代の神崎アオイや年下女性とも話すことができないのです。
「刀鍛冶の里」での戦い後、アオイたちの世話を受ける玄弥は耐え切れずに悶絶するという、可愛らしい姿が描かれています。
鬼との戦いでアグレッシブに攻撃する姿からは想像もできない素顔ですが、そのギャップにこそ可愛いポイントが生まれたといえるでしょう。
不死川玄弥の過去は?
ここでは、不死川玄弥の過去についてご紹介し、玄弥が鬼殺隊に入隊した理由や兄・実弥との関係の変化についても解説します。
※ここからは、鬼滅の刃『刀鍛冶の里編』のネタバレを含みます。
鬼になった母親
不死川家は、父親が人に恨まれて刺されてしまったため、母親と七人兄妹です。母親は小柄ながら、暴力的な父親から子供を身を挺して守った逞しい人物でした。
そして、玄弥と実弥「家族は俺たち二人で守っていこう」と約束し、幸せへの道を歩もうとしていたのでした。
しかし、そんな慎ましく暮らしていた不死川家ですが、母親が鬼になったことで一瞬で悪夢と化してしまいます。
母親は、人間出会った頃の記憶を失くして子供に襲いかかり、玄弥や実弥の兄弟「就也・弘・こと・貞子・寿美」を殺してしまいます。
そして、玄弥も襲われそうになりますが、間一髪で実弥が母親を外へ追い出します。しかし、実弥は母親を殺してしまったのです。
兄との確執と鬼殺隊入隊の理由
実弥は”玄弥を守るため”に断腸の思いで母親を殺したのですが、幼い玄弥にはそれが分からず、兄に対して「人殺し」と罵声を浴びせてしまいます。
しかし、その後成長した玄弥は、実弥が「自分を守ろうとしてくれたこと」を理解し、罵倒してしまったことを酷く後悔することになります。
これがキッカケで玄弥は兄が所属する鬼殺隊への入隊を決意します。玄弥が入隊を決めた理由は、「兄に謝りたかった」からでした。
以上のように、玄弥の過去は「鬼になって襲い掛かって来た母親」と「母親を殺した兄」という壮絶なものでした。
この経験が玄弥を鬼殺隊へと動かすことになるため、重要なエピソードでもあります。
不死川玄弥は最後は死亡する?
ここでは、不死川玄弥は「最後死ぬのか?」について解説します。
※ここからは『鬼滅の刃』最終章のネタバレを含みます。
玄弥は無限城での最終決戦で、時透無一郎・悲鳴嶼行冥・不死川実弥の共に上弦の壱・黒死牟と戦います。
4人がかりにも関わらず、黒死牟に追い詰められて絶体絶命のピンチに陥りますが、玄弥の血気術により黒死牟を倒すことに大きく貢献します。
しかし、身体を大きく切断されたことで再生治癒能力が発揮されず、玄弥は死んでしまうのでした!
そして最後は、兄である実弥に看取られながら、過去に罵倒してしまったことを懺悔して消滅します。
玄弥の死は、鬼殺隊の剣士が次々に死んでしまう最終戦の一幕であり、かなりショッキングなシーンです。
しかし、兄との長年に渡るわだかまりが解けた点は、玄弥にとっても実弥にとっても感動的な名シーンといえるでしょう。
ちなみに戦い終結後、玄弥は天国で弟や妹たちと楽しく遊んでいる姿も描かれています。
まとめ
今回は、『鬼滅の刃』に登場するキャラクター・不死川玄弥について解説しました。
「全集中の呼吸」による剣技を使うことはできませんが、鬼化によって怪力・不死・再生治癒能力など鬼並みに能力を武器に戦うことができる点が魅力的です。
また、強面な一方で「女の子に弱い」「兄弟想い」といったギャップも好印象なキャラクターでもあります。
2023年4月より放送スタートするテレビアニメ『刀鍛冶の里編』では、メインキャラクターとして登場するため、アニメでの玄弥の活躍にも要注目です!